熊野那智大社例大祭(扇祭、那智の火祭)、那智の火祭りは熊野那智大社に祀られている滝の神が、年に1度滝本の飛瀧神社への里帰りを行うもので、十二体の神々を御滝の姿を表した高さ6メートルの扇神輿十二体に遷し、熊野那智大社から御滝へ渡御をするものです、十二体の扇神輿に遷御された御神体は熊野十二所権現を表し、その扇神輿の形象は飛瀧を表すとされます。
熊野速玉神社扇立祭扇立祭 は7月14日 午後6時から 国宝の檜扇を各殿に飾り立て、この神扇を通してお参りするということです。
熊野は本宮の神(家津御子神)は阿弥陀如来、新宮の神(速玉男神)は薬師如来、那智の神(牟須美神)は千手観音がそれぞれ本地佛とされて明治の神仏分離以前は主祭神と本地佛の属性を区別することなく一体で拝まれていました。(平安末期成立の「熊野権現御垂迹縁起」には、唐の天台山の王子信が熊野に降り立った時、犬飼に対し自分は「熊野三所権現である」と名乗ったとされます。)