福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「善事をなして天助を祈る」広瀬淡窓

2019-07-14 | 法話
広瀬淡窓 (天明2年4月11日(1782)~安政3年11月1日(1856年)は
豊後国日田生まれ。私塾咸宜園を開設し、塾生から高野長英、大村益次郎、松田道之(太政官書記官・東京府知)、長三州(文部大丞)、島惟(岩手県令・茨城県令元老院議員)中村元雄(内務次官・貴族院議員)、大隈言遺(歌人)、後に 横田国臣(大審院長)、清浦奎吾(首相)等を輩出しました。淡窓は学者、教育者、詩人として超一流でしたが、何よりもすぐれた人格の持ち主だったといわれます。54歳のとき一念発起して日々善事を積み重ね「一万善」を達成する決意をしました。毎日、善行を行なったときはその数だけ白丸印をつけ、悪いことをした場合は黒丸印をつけ、その差し引きを「万善簿」につけといいます。そして67歳のとき1万に達し、そのあと73歳まで続け、さらに「五千善」に及んだといいます。子孫は繁栄し、郵政大臣広瀬正雄氏、富士紡績社長の広瀬貞雄氏、経済産業省事務次官・大分県知事の広瀬勝貞氏、 日本民間放送連盟会長 広瀬道貞氏等がいます。随分昔になりますが勝貞氏や道貞氏には少しだけご縁がありました。いずれも穏やかな人柄で素晴らしい方々でした。
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