福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

中島さんが先日の坂東巡礼の模様を作ってくださいました。

2014-10-21 | 開催報告/巡礼記録
10月15日坂東札所第18番中禅寺に巡礼してきました。

この10月は台風が二週に続き上陸し、天候が気がかりな事が多かったのですが、
無事巡礼してくる事ができました。
東武日光駅に10時30分に集合しました。
平日の田舎の電車の光景はのどかである。秋の実りの稲穂が黄色く輝く車窓をのんびりと見ながら、ごっとんごっとんと揺られながら電車に乗っていると、不思議な気がしてくる。刻々と変わる景色と時の流れの中において、何故か祈りや巡礼の大切さを思ったりするのでした。
東武日光駅に着くと、早速ちょうど良いバスがありに乗り込みました。さすがに紅葉の季節だけあって、たくさんの観光客(ほどんど外人)である。週末はいかほどかと思う。50分程で立木観音入口バス停で降りる。中禅寺湖畔に出ると山頂を霧に包まれ、間近で迫ってくるような男体山を後ろに見ながら20分程歩くと第18番中禅寺に着いた。中禅寺は寺伝 によれば、延暦3年日光を聖地として開いた開祖、勝道上人によって男体山登山口に建立されたという。勝道上人は男体山の山中に観音浄土があると信じ登拝をはじめ、前人未到の山頂にたどり着いたのはなんと16年後のことだったという。そして男体山山頂と中禅寺湖畔に補陀洛山の大神をまつる二荒山神社と、中禅寺湖畔に生えていた巨木に、立木のまま観音像を刻んだのが中禅寺、通称の立木観音である。赤い仁王門をくぐるとまっすぐに参道がのび右手に鐘楼、愛染堂。正面には波之利大黒堂があり、左に湖に向かって建つのが本堂である。外の本堂の前にていつものように読経をする。その後、お坊さんに案内されて内陣に入らせて頂いた。本尊の千手観音像は勝道上人の作と伝わるが、素朴で力強さが感じられる。胴体部分が根を生やしたままの立木で彫られたことから立木観音と呼ばれている。高原師によるとお大師様も勝道上人を慕って何回もこの地を訪れているとの事。紅葉に彩られる湖や男体山を眺めていても、どれだけの御苦労があったのかとおもわずにはいられない。観音堂から回廊を進むと高台にある五大堂があり、五大明王像が安置されている。ここから見る男体山と中禅寺湖の眺めが素晴らしい。天井画の瑞祥龍は日光山内の鳴き龍を描いた画家と同じものとのこと。寺を辞すと天気は曇り男体山はすっかり霧に包まれてしまっていた。早めに山を降り東武日光駅近くで遅めの昼食を取り日光を後にした。(講元・・お大師様も日光に並々ならぬ関心を寄せられ勝道上人を称える詩をおつくりになっています。沙門勝道山水を歴て玄珠(げんじゅ、悟りを求める心)を瑩く碑並序。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 毎月21日はお大師様の日です | トップ | 華厳経から・・70 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

開催報告/巡礼記録」カテゴリの最新記事