福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その37

2018-04-06 | 諸経
「忿怒の心を離れて(不瞋恚)而も施を行ずるがゆえに常に財宝に富みて能く侵奪する者なく、速やかに自ら無碍の心智を成就し諸根厳好にしてみるもの皆敬愛す。」
「邪倒の心を離れて(不邪見)而も施を行ずるがゆえに常に財宝に富みて能く侵奪する者なく、恒に正見敬信の家に生じて仏を見、法を聞き集僧を供養して常に大菩提心を失せず。」

(これは不邪見戒。・・・仏法は一仏二仏三仏四仏乃至多仏にお目にかかった位では信ぜられぬ。必ず無量仏にお目にかかった者でなければ信ぜられぬ。と金剛般若経にある。金剛般若経ばかりではない。この「十善業道経」もそのとおりじゃ。さすればこの講義をよんでござる諸君は前の世に功徳を積んだ人で、一仏二仏三仏四仏乃至多仏でない無量仏に前世にお目にかかったから今日仏を見る事、法を聞くことができる。「集僧」というは二百五十戒を保つ比丘が四人以上、五人以上伽藍に集まって如実修行することをいう。「大菩提心を失せず」。「大菩提心」というは阿耨多羅三藐三菩提心、無上正等正覚という。釈迦如来、阿弥陀如来、大日如来の位に登るまで修行せねばならぬ。修行と言えばどんなことをするのかといえば、六波羅蜜というて布施をし、戒法を保ち、忍辱と堪忍をする。精進と勉強をする、禅定とて心を沈着にする。般若とて智慧を磨く。この六度満行を円満して仏になる、そういう心を片時も失わぬこと。)
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