雲伝神道( 和田大円述 小林正盛編)について・・4
雲伝神道の相承。
慈雲尊者の相承は神道灌頂について三種の印明がある。また印明大事(御即位の大事)四海領掌の大事等は皆弘法大師ご相承の大事である。これらが西大寺にも相承して高喜、慧猛(17世紀、河内野中寺中興。高喜観より伝法灌頂を受ける、)、信光(慈門信光。野中寺の慧猛の次の住職)、普摂(摂津法楽寺)、貞紀(同)、飲光(河内高貴寺慈雲尊者)、天如(阿波、字俊山号閑々子)、良観(阿波、萬福寺)、智満(洛北、神光院、大円の師。大阪に画家月心の三男に生まれ高井田の智幢に梵字・四度加行・伝法灌頂を受け、生玉の真蔵院の量観に雲伝神道を受ける。内外典・顕密二乗・悉曇に通た。))、大円(和田大円は勤王僧与謝野礼厳の長男。連月尼の斡旋で神光院和田智満の門に入る。野沢諸流、雲伝神道を受け、山階派管長、勸修寺門跡。)と相承しきたったものである。良観について高野山の高岡増隆大僧正も神道を相承されている。良観は阿波の閑々子の弟子であって大坂生玉の真蔵院に住職をしておった。
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