福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

昨日(6日)のホテルオークラにおけるダライラマ法王と科学者の対話模様

2012-11-07 | 講員の活動等ご紹介
当方は午後の「物理科学・宇宙と仏教」おセッションのみを聴きましたが一日後の今もその興奮が残っています。理解できたところのみを記録しておきます。
まず揺らぎ理論第一人者の佐治晴夫博士が「ベトナムの禅僧テイクナットハンは「われわれが今手に持っている紙の中に雲がみえるか?」と問いかけました。紙は木から作られ、木は雨を必要とし、雨は雲から降る。すべてはつながっているということを科学の視点でいったものです。そして同時にこれは仏教の支店でもある。宇宙もビッグバンからできたとすれば、すべては一つのものからできている。それは自身以外の物からできているということでもある。相互依存性こそすべて・・・。
と講演され多のに対し、法王は「物は他があってこそ存在することがわかる。「空」は相互依存性の欠落をいう。・・時間も心が作り出したもの・・」等とコメントされました。
次に東京大学ビッグバン研究センター横山順一博士が講演され「宇宙が始まる前には『ゆらぎの世界』がありここから多くの宇宙が生成された。われわれの宇宙の向こうには多くの宇宙が存在する。・・・そうすると今度は我々人間はなぜ他の宇宙でなくここの宇宙にいるのか?という疑問が生じ、物理法則はそれを認識できる人間が存在し得るようにできているという人間原理の宇宙論が生じる。」とはなされました。ダライラマは「はじめも無ければ終わりもないのが仏教の宇宙論。ビッグバン以前もあるはず・・。」等と話されたのに対し横山博士は「宇宙は永遠に膨張をつずけ、再度インフレーションえ¥を起こす、そして再度あたらしい宇宙を創るということを繰り返すのかもしれない。」と最後におしゃいました。
3番目に米沢富美子博士が「『あいまいさ』は科学の限界ではなく、真理の本来の姿そのものである」と論じられました。
いずれも大変質の高いものでほんとうは全体の一言一句の記録がほしいのですがいずれでるかもしれないのでそれを待つことにします。
それにしても日本にこのようにレベルの高い思想を持つ先端研究者のみなさまが存在することにおどろくとともにこの精神性の高さがノーベル賞受賞者を生むのだとなっとくしました。こういう本物を引き出してきたくださるダライラマ法王の偉大なお力に再度限りない感謝をしました。
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