今日は諸国の僧尼に国の為に毎日二十一遍の佛頂尊勝陀羅尼読誦を命じた日です。
日本三代実録・卷四・貞觀二年(860)に「四月十九日己亥》○十九日己亥。詔五畿七道諸國。令境内僧尼。誦佛頂尊勝陀羅尼。日滿廿一遍。毎至年終。具録言上。自今以後。永爲歳事。以爲國祈也」とあります。
天皇は清和天皇。『日本三代実録』貞観八年の記事には、「阿蘇大神が怒気を含んでいるので「疫厲」や「隣境兵の乱」があるかもしれない」との趣旨があります。このころから朝鮮半島に対して警戒していたのです。
佛頂尊勝陀羅尼は「息災」「滅罪」「生善」などの功徳を生む、とされます。『今昔物語集』には「尊勝陀羅尼の験力によりて鬼の難を遁るる事」において、身に着けていた佛頂尊勝陀羅尼によって百鬼夜行を避けることができたとされる。
参考、佛頂尊勝陀羅尼経