日本三代実録 / 貞観十一年(869)十二月十四日丁酉条
「十四日丁酉 使者を伊勢大神宮に遣し奉幣するに 告文に曰く、 去六月以来 大宰府度々言上したらくに 新羅の賊舟二艘筑前国那河郡の荒津に到来して豊前国の貢調船の絹綿を掠奪して逃退たり 又庁楼兵庫等上に 大鳥之怪有るに依って卜求むるに 隣国の兵革之事在るべしと卜ひ申せり・・」
(天皇は清和天皇。
十四日、使者を伊勢大神宮に遣わし、奉幣させた。告文にいうには、(中略)去る六月以来、大宰府が度々言上することに、新羅の賊舟二艘が筑前国那河郡の荒津に到来して、豊前国の貢調船の絹綿を掠奪して逃退した。又、庁楼や兵庫等の上に大鳥の怪があったので、占い求めたところ、隣国の戦争の事があるだろうと占い申した。)
「十四日丁酉 使者を伊勢大神宮に遣し奉幣するに 告文に曰く、 去六月以来 大宰府度々言上したらくに 新羅の賊舟二艘筑前国那河郡の荒津に到来して豊前国の貢調船の絹綿を掠奪して逃退たり 又庁楼兵庫等上に 大鳥之怪有るに依って卜求むるに 隣国の兵革之事在るべしと卜ひ申せり・・」
(天皇は清和天皇。
十四日、使者を伊勢大神宮に遣わし、奉幣させた。告文にいうには、(中略)去る六月以来、大宰府が度々言上することに、新羅の賊舟二艘が筑前国那河郡の荒津に到来して、豊前国の貢調船の絹綿を掠奪して逃退した。又、庁楼や兵庫等の上に大鳥の怪があったので、占い求めたところ、隣国の戦争の事があるだろうと占い申した。)