福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その24

2018-03-24 | 諸経
不貪欲戒の効果その三
「三には福徳自在なり。心の欲する所に随ふなれば物みな備わるがゆえに」
「四には王位自在なり。珍奇好物みな奉献するがゆえに」(前の世に不貪欲戒を以て財産に愛着することがなかったから今の世に於いては珍しいものを万民が王様のように献納してくる
「五には得るところのもの、元求めし所に百倍殊勝なり。昔時において慳疾せざるがゆえに。」(・・前の世において慳貪嫉妬ということがなく平等大慈悲の心であると其の功徳に依って今の世で得るところのものが元求めたところから百倍勝れたものである。・・三界とは貪瞋痴の三毒のことであってこの三毒さえなくなってしまえばこの娑婆世界は寂光浄土、即ち無上極楽となるのじゃ。極楽世界というたとて必ずしも西のほうへ飛んでいかねばならぬというものではない。唯心の弥陀、己心の浄土と言ひ、即身成仏と言ひ、娑婆即寂光というて、娑婆世界のままで貪瞋痴の三毒さえなくなったならばこのところが即ち寂光浄土、極楽世界である。即ちこの世界が極楽となり、この身が即身成仏となるのである。)
「これを五となすなり。もしよく阿耨多羅三藐三菩提に回向せば後、成仏の時三界に特尊にして皆ともに敬養せん。」(後、成仏の時三界に特尊とは欲界、色界、無色界においてもっともすぐれたところの大覚世尊の位にのぼり、浄土を荘厳するのも皆この不貪欲戒によって七宝荘厳の浄土を建立することができるのである。これに反して貪欲があれば此の世は火宅じゃ。三界が火宅になるのも貪欲の業によって我が三界を火宅とするのである。・・倹約した余裕を以て名聞を離れて慈善事業に擲ち、難儀なものを見たら必ず財産を施していくようにする、こういうようにしていけば生きながら仏の世界に生活することができるのじゃ。・・)
 (自分の経験でも仏法僧へ喜捨した時、災害被災者に寄付したとき、親孝行に散財した時等は必ず何倍にもなって帰ってきています。・・)
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