福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

神仏一体資料、18

2020-01-18 | 護国仏教

・四国45番 岩屋寺、山肌にせリ割禅定といわれる鎮守社白山権現があり鍵を借りて入ります。「日本巡礼記集成」の中の田中妙善尼の手記によると昭和55年5月ここで小児麻痺により20年間動かなかった女性の手が行場へ登ろうとして鎖に手をかけた途端に動くようになったということです。「不思議はいまも新たなり」ということです。其処の所を抜粋しておきます。「昭和55年5月12日、四国88所巡拝に(美代ちゃんという19歳の女性、小児まひで左腕が上に上がらず左足も不自由、が)お母さんと参加され3日目に45番岩屋寺に着きました。そして(白山神社を祀る」セリ割禅定に美代子ちゃんも上げようとして下から押したり、上から引っ張ったりしても、美代ちゃんの腕は上がらず、鎖も握れませんでした。それでもなおも下からと上からでひっぱいあげてやっと岩の頂上に着きました。一同よかったよかったと悦びあっていたとき、突然美代ちゃんが『先生手が動いた』というのです。『あっ』みんな驚いて美代ちゃんを見ました。するとあの2歳か変形し硬直して動かなかった左手の指五本のうち三本が動くようになっていて、さらに腕が上下に動いているのです。みんなただただ目を見張っているばかりです。やがて感動の涙と御寶号が皆の口から一斉にあふれ出ました。とりわけお母さんもとめどなく涙を流しつついつまでも『南無大師遍照金剛』を唱え続けました(日本巡礼記集成)」。



•47番 八坂寺、鎮守は十二社権現
•48番 西林寺、鎮守は三所権現
•50番 繁多寺、鎮守は熊野権現社
•51番 石手寺、鎮守は熊野十二社権現。本堂の右横に大師堂・絵馬堂、その奥に熊野十二社権現があります。熊野十二社権現は、728(神亀5)年に伊予国守越智玉純が霊夢に二十五菩薩の降臨を見て、熊野12社権現を祀ったという寺伝があります。最初に書いたように「四国遍路とは何か、頼富本広」によるとここは熊野行者の四国での活動拠点となっていたところということです。
・52番 太山寺、稲荷堂
•53番 円明寺、市杵島明神
•54番 延命寺、県惣鎮守社-稲荷大明神-八幡大菩薩
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