福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

大切なことは目に見えない

2019-08-21 | 法話
・「ものごとは心でしか見ることができない。大切なことは目には見えない。」
(サン=テグジュペリ(プチ・プランス』)という言葉は有名です。この言葉を心の中でつぶやくとなぜかホッとします。世の中のすべてを数量化してやまない風潮の真っ只中で日々生活していると、こういう優しい言葉に出会うと救われた気がするのです。
・聖書(コリントの信徒への手紙)にも「私たちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に存続するからです。 」という言葉があるようです。この言葉など、般若心経の「色即是空」の言葉を彷彿とさせます。
・小林秀夫は「心にひびく100の言葉」の中で本居宣長の「玉勝間」より「すぐれて深きことは、かへりてうはべには、何の深きことわりも見えぬものにて・・」と引用しています。
・思えば神仏のご本体そのものは当然目に見ることはできません。今まで周囲から頂いてきた「恩」も見えません。仏法でいう「法」も眼には見えません。「因果」や「業」も見えません。当然我々の「運命」もみえません。前世もあの世も見えません。
・まさに大切なものほど「目に見えない」のです。しかしこれが「心に感じ」られるようになると一段上の境地になったというべきでしょうか。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 菩薩の日常生活での心の持ち方 | トップ | 明日は化野念仏寺千灯供養です »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

法話」カテゴリの最新記事