私(湯川秀樹)は祖母に連れられてよく京の寺参りをしていた。そして積み木を与えられると「おばあちゃん、本願寺さんを作ってあげるね。」といって積み木を積んでいた。・・長じて京都の寺町に住んだ。清浄華院という寺があり、そこの墓地で遊んでいて墓石にぶつかって倒れた。あおむけに倒れたまま見上げると桜の葉の間から陽光が落ちてきて美しさに息をのんだ。木漏れ日が細かく分かれて無数の星のように見えたのだ。まさに真昼の星であった。後年私(湯川)が中間子の着想をえたとき不思議にこの木漏れ日をはるかに思い出していた。(湯川秀樹は寺の「木漏れ日」から中間子の発想を得たのです。)(「人間の記録」、日本図書センター)
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