「弘法大師の護国精神 別所弘因(智山学報)」によると「金剛峰寺建立の最初に鎮守を勧請する啓白文」「高野四至啓白文(注1)」「高野建立初結界啓白文(注2)」等の請文によって高野山開創のご精神は充分察知しえられる。所詮それは四恩奉答の徹底であり、護国精神の強化であった。密教護持と国体曼荼羅完成への根本道場こそ実に高野の全貌なのである。
注1、高野四至啓白文「・・この勝地についていささか伽藍を建て、金剛峰寺と名つ゛く。ここに住して道を修し四上持念(一日四回上堂して祈念する)す。華蔵を心海に観じ(大日如来の蓮華蔵世界を観想し)実相をこの山(高野山)に念ず。もって神威を崇めて国皇の福をゆたかにせん。所有の佛業縷しく説くことあたわず。・・」
注2、高野建立初結界啓白文「・・もし正法を護らん善神鬼等の、わが仏法の中に利益あらんものは意にしたがって住してこの伽藍において仏法を防護せよ。この伽藍の如来の前に於いて諸の仏子等、同法(同門の弟子)と一心に仏法を住持して四恩を報じ奉り、有情を利益せん・・」
注1、高野四至啓白文「・・この勝地についていささか伽藍を建て、金剛峰寺と名つ゛く。ここに住して道を修し四上持念(一日四回上堂して祈念する)す。華蔵を心海に観じ(大日如来の蓮華蔵世界を観想し)実相をこの山(高野山)に念ず。もって神威を崇めて国皇の福をゆたかにせん。所有の佛業縷しく説くことあたわず。・・」
注2、高野建立初結界啓白文「・・もし正法を護らん善神鬼等の、わが仏法の中に利益あらんものは意にしたがって住してこの伽藍において仏法を防護せよ。この伽藍の如来の前に於いて諸の仏子等、同法(同門の弟子)と一心に仏法を住持して四恩を報じ奉り、有情を利益せん・・」