統計数理研究所の調査で『生まれかわるなら日本に』という若者が増えているという結果が出ているという報道がありました。ここにあります。
やっと日本人も本来の日本人らしい感覚を取り戻しつつあるように思えて嬉しい限りです。
しかしこの調査に出てくる「生まれてくるときは」という考えは、今このブログでアップしている田中智學の「日本國體の研究」によれば間違っていることになります。田中智學の「日本國體の研究」では、日本人の先祖は天孫降臨時に瓊瓊杵尊に従って降りてきた神神であり(これは「先代旧事本紀」等にもでてくる日本の古文書に共通の認識です)日本人は神々の子孫として「道」を世界にひろめるための使命を帯びて生まれてきているというのです。(なお、後から日本に入って来た人々もこの日本の国土・国民に同化されて同じ使命を帯びるに至っていると言います)。田中智學はこの「道」とは「広義の忠孝」であるといいますが、いいかえればこの「道」とは「衆生無辺誓願度」という「菩薩道」といえると思います。こういう使命を以て先祖の神々に命じられて日本に生まれてきているのです。この「日本國體の研究」は大正9年に書かれたものですが、すでにそのとき「こういう、本来の自覚を失って、今の日本人は他国の人々に比べても恥ずかしいくらいの行いをしている人もいる・・しかしこの本来の自覚にたてばまた愚かな行いも止む・・」という趣旨の文章もありました。今日の日本にもそのままあてはまると思います。