五悔
( 第一 至心帰依)
帰命十方一切佛きべいしっぽういっせいふ最勝妙法菩提衆さいしびょうほうほていしゅう(十方一切の佛と最勝の妙法と菩提衆に帰依し奉る)
以身口意清浄業いしんこういせいせいぎょう慇懃合掌恭敬禮おんごんがっしょうくぎょうょうらい帰命頂禮大悲毘慮遮那佛きべいていれいたいひひろしゃだふ(身口意清浄の業を以て慇懃に合掌して恭敬し禮
し奉る、大悲毘慮遮那佛に帰命し頂禮し奉る)
(第二 至心懺悔)
無始輪廻諸有中ぶしりんねしょゆうちゅう身口意業所生罪しんくういぎょうそうせいざい(無始より輪廻して諸々の姿をとる中に於いて身口意より生ぜしめたる所の罪を)
如佛菩薩所懺悔にょふほさそうさんかい我今陳懺亦如是がこんちんざんえきじょうし(仏菩薩様に懺悔し、我は陳懺すること此の如し)
帰命頂禮大悲毘慮遮那佛きべいていれいたいひひろしゃだふ(大悲毘慮遮那佛に帰命し頂禮し奉る)
(第三 至心隋喜)
我今深発歓喜心がきんしんぱつかんぎしん隋喜一切福智聚すいきいっせいふくちしゅう(我今深く歓喜の心を発して一切の福智衆を随喜す)
諸佛菩薩行願中しょふほさぎょうげんちゅう金剛三業所生福きんこうさんごうそうせいふ縁覚声聞及有情えんかくせいぶんぎゅうゆうせい所集善根盡隋喜そうしゅうせんこんしんすいき(諸仏・菩薩の願いの中の金剛の三業より生じる所の福と、縁覚と声聞と有情の集める善根を尽くし随喜す。)
帰命頂禮大悲毘慮遮那佛きべいていれいたいひひろしゃだふ(大悲毘慮遮那佛に帰命し頂禮し奉る)
(第四 至心勧請)
一切世燈坐道場いっせいせいとうざとうちょう覚眼開敷照三有かくがんかいふしょうさんにゅう我今足胡跪先勧請がきんこきせんげんせい転於無上妙法輪てんにょうぶじょうみょうほうりん所有如来三界主しょうゆうにょらいさんかいしゅ臨般無余涅槃者りんぱつぶよでっぱんしゃ我皆勧請令久住がかいげんせいれいきゅうちゅう不捨悲願救世間ふしゃひげん きゅうせいけん
(一切世燈の道場に坐して覚眼開敷し三有を照らしたまへる世尊を我は今こ跪して無上法輪を転じたまへと勧請したてまつる、あらゆる如来・三界主の般無余涅槃に臨みたまふをば我悉く皆勧請して久しく住し悲願を捨てずして世間を救うことをせしむ。)
帰命頂禮大悲毘慮遮那佛きべいていれいたいひひろしゃだふ(大悲毘慮遮那佛に帰命し頂禮し奉る)
(第五 至心廻向)
懺悔随喜勧請福 願我不失菩提心さんがいずいきげんせいふくげんがふしほうていしん(懺悔・随喜・勧請したてまつる福をもって 願くは我れ菩提心を失はず)
諸仏菩薩妙衆中 常為善友不厭捨しょふほさびょうしゅうちゅう しょういせんにゅう ふえんしゃ(諸仏・菩薩の妙衆の中にあって常に善友の為に厭捨せられず)
離於八難生無難 宿命住智荘厳身りようはつなんせいぶなんしゅくべいちゅうちそうげんしん(八難を離れて無難に生じ、宿命住智ありて身を荘厳し)
遠離愚迷具悲智 悉能満足波羅蜜えんりくべいくひち しつのうまんそくはらび(愚迷を離れ悲智を具し、 悉く能く六波羅蜜を満足し)
富楽豊饒生勝族 眷属広多恒熾盛ふうらくほうじょうせいししょけんじょくこうたこうしせい(富楽・豊饒にして勝族に生じ 眷属は広多にして恒に熾盛ならん)
四無擬弁十自在 六通諸禅悉円満しぶかいへんしゅうしさいりくとうしょせんしってんまん(法無碍弁、義無碍弁、辞無碍弁、楽説無碍弁。寿自在、心自在、財自在、業自在、生自在、勝解自在、願自在、神力自在、智自在、法自在。神足通・天眼通・天耳通・宿命通・他心通・漏尽通、の諸禅を悉身に付けん。)
如金剛幢及普賢 願讃回向亦如是じょきんこうとうきゅうほうけんげんざんかいきょうえきじょうし(金剛幢及び普賢行願讃を回向することもまたかくの如し)
帰命頂礼大悲毘慮遮那仏きべいていれいたいひひろしゃだぶ(大悲毘慮遮那佛に帰命し頂禮し奉る)
( 第一 至心帰依)
帰命十方一切佛きべいしっぽういっせいふ最勝妙法菩提衆さいしびょうほうほていしゅう(十方一切の佛と最勝の妙法と菩提衆に帰依し奉る)
以身口意清浄業いしんこういせいせいぎょう慇懃合掌恭敬禮おんごんがっしょうくぎょうょうらい帰命頂禮大悲毘慮遮那佛きべいていれいたいひひろしゃだふ(身口意清浄の業を以て慇懃に合掌して恭敬し禮
し奉る、大悲毘慮遮那佛に帰命し頂禮し奉る)
(第二 至心懺悔)
無始輪廻諸有中ぶしりんねしょゆうちゅう身口意業所生罪しんくういぎょうそうせいざい(無始より輪廻して諸々の姿をとる中に於いて身口意より生ぜしめたる所の罪を)
如佛菩薩所懺悔にょふほさそうさんかい我今陳懺亦如是がこんちんざんえきじょうし(仏菩薩様に懺悔し、我は陳懺すること此の如し)
帰命頂禮大悲毘慮遮那佛きべいていれいたいひひろしゃだふ(大悲毘慮遮那佛に帰命し頂禮し奉る)
(第三 至心隋喜)
我今深発歓喜心がきんしんぱつかんぎしん隋喜一切福智聚すいきいっせいふくちしゅう(我今深く歓喜の心を発して一切の福智衆を随喜す)
諸佛菩薩行願中しょふほさぎょうげんちゅう金剛三業所生福きんこうさんごうそうせいふ縁覚声聞及有情えんかくせいぶんぎゅうゆうせい所集善根盡隋喜そうしゅうせんこんしんすいき(諸仏・菩薩の願いの中の金剛の三業より生じる所の福と、縁覚と声聞と有情の集める善根を尽くし随喜す。)
帰命頂禮大悲毘慮遮那佛きべいていれいたいひひろしゃだふ(大悲毘慮遮那佛に帰命し頂禮し奉る)
(第四 至心勧請)
一切世燈坐道場いっせいせいとうざとうちょう覚眼開敷照三有かくがんかいふしょうさんにゅう我今足胡跪先勧請がきんこきせんげんせい転於無上妙法輪てんにょうぶじょうみょうほうりん所有如来三界主しょうゆうにょらいさんかいしゅ臨般無余涅槃者りんぱつぶよでっぱんしゃ我皆勧請令久住がかいげんせいれいきゅうちゅう不捨悲願救世間ふしゃひげん きゅうせいけん
(一切世燈の道場に坐して覚眼開敷し三有を照らしたまへる世尊を我は今こ跪して無上法輪を転じたまへと勧請したてまつる、あらゆる如来・三界主の般無余涅槃に臨みたまふをば我悉く皆勧請して久しく住し悲願を捨てずして世間を救うことをせしむ。)
帰命頂禮大悲毘慮遮那佛きべいていれいたいひひろしゃだふ(大悲毘慮遮那佛に帰命し頂禮し奉る)
(第五 至心廻向)
懺悔随喜勧請福 願我不失菩提心さんがいずいきげんせいふくげんがふしほうていしん(懺悔・随喜・勧請したてまつる福をもって 願くは我れ菩提心を失はず)
諸仏菩薩妙衆中 常為善友不厭捨しょふほさびょうしゅうちゅう しょういせんにゅう ふえんしゃ(諸仏・菩薩の妙衆の中にあって常に善友の為に厭捨せられず)
離於八難生無難 宿命住智荘厳身りようはつなんせいぶなんしゅくべいちゅうちそうげんしん(八難を離れて無難に生じ、宿命住智ありて身を荘厳し)
遠離愚迷具悲智 悉能満足波羅蜜えんりくべいくひち しつのうまんそくはらび(愚迷を離れ悲智を具し、 悉く能く六波羅蜜を満足し)
富楽豊饒生勝族 眷属広多恒熾盛ふうらくほうじょうせいししょけんじょくこうたこうしせい(富楽・豊饒にして勝族に生じ 眷属は広多にして恒に熾盛ならん)
四無擬弁十自在 六通諸禅悉円満しぶかいへんしゅうしさいりくとうしょせんしってんまん(法無碍弁、義無碍弁、辞無碍弁、楽説無碍弁。寿自在、心自在、財自在、業自在、生自在、勝解自在、願自在、神力自在、智自在、法自在。神足通・天眼通・天耳通・宿命通・他心通・漏尽通、の諸禅を悉身に付けん。)
如金剛幢及普賢 願讃回向亦如是じょきんこうとうきゅうほうけんげんざんかいきょうえきじょうし(金剛幢及び普賢行願讃を回向することもまたかくの如し)
帰命頂礼大悲毘慮遮那仏きべいていれいたいひひろしゃだぶ(大悲毘慮遮那佛に帰命し頂禮し奉る)