これは「佛説熾盛光大威徳消災吉祥陀羅尼經」においてお釈迦様が不祥を除く為に読誦せよとおしゃった陀羅尼です。
佛説熾盛光大威徳消災吉祥陀羅尼經・唐特進試鴻臚卿三藏沙門大廣智不空奉 詔譯
爾時釋迦牟尼佛淨居天宮にいまして、諸宿曜遊
空天衆九執大天及び二十八宿十二宮神一切聖衆につげていわく「我今、過去娑羅王如來所説の熾盛
光大威徳陀羅尼除災難法を説かん。若し國王及諸
大臣所居之處及び諸國界にありて、或は五星羅睺彗孛妖星に陵逼され、所屬の本命宮宿及諸星位を照臨するとき、或は帝座於國於家及分野處に臨んで陵逼の時、或は退或は進んで諸障難者を作すとき、但し清淨處に道場を置き、此の陀羅尼を一百八遍或は一千遍、若しくは一日二日三日乃至七日誦し、法に依って壇場を修飾し至心に受持讀誦せば一切災難皆悉消滅し害をなすこと能ず。若し太白火星南斗に入り、國及び家及び分野の諸障難を作すものに処すには一忿怒像前において、彼設都嚕形を畫き(敵の姿を描き)聲を厲て
此陀羅尼を念じて加持すれば、其災即ち王に不順悖逆の人身上に除移する。即ち陀羅尼を説いて曰く
「消災妙吉祥陀羅尼
のうまくさんまんだー ぼだなん あはらちかた
しゃさのう なんたにゃたおん
ぎゃぎゃ ぎゃきー ぎゃき うんうん
じんばら じんばらはらじんばら はらじんばら ちしゅた ちしゅた しゅちり しゅちり そはた
そはた せんちきゃ しりえい そわか
消災妙吉祥陀羅尼の大意
あまねき諸仏に帰依したてまつる。
虚空よ虚空よ。
消滅したまえ。消滅したまえ。
輝きたまえ。輝きたまえ。
とどまりたまえ。とどまりたまえ。
星よあらわれたまえ。あらわれたまえ。
息災なる吉祥の為に。」
此陀羅尼は一切如來の同共宣説の陀羅尼である。若し苾芻苾芻尼族姓男族姓女有りて此陀羅尼を受持讀誦する者は、能く八萬種吉祥事を成就し、能く八萬種不吉祥事を除滅す。若し國王大臣及諸眷屬一切庶民ありて、或は五星羅睺計都彗孛妖怪惡星のために帝座や國や家や分野の處において所屬の宮宿がが陵逼され災難が競って起るとき、或は鎭星が陵逼、或は進み或は退き、及び世寃家相謀害せんと欲し諸惡横事口舌厭祷呪詛、以って災難と為る時は諸衆生に此法を受持させれば一切災難悉皆消滅し害を為すこと能わず、變災を
福と為し皆吉祥を得る。
我今、此陀羅尼不可思議功徳無比を説く、祕密受持して宣傳するなかれ。爾時如來、諸四衆に告ぐ、
若し國界不安にして災難並起するときは
清淨衆を請い、如法に道場を建立し佛像を安置し
結界護持、香華燈燭隨分に供養すれば諸有情福無量
を獲、其の災を即除す。是陀羅尼經を説き已って
時に曼殊室利菩薩摩訶薩、及諸聲聞四衆遊空大天
及諸星辰一切聖衆は咸な佛勅に依り頂禮奉持し
各の本宮に還る。及び天龍八部一切大衆は佛所説を
聞き、皆大歡喜信受奉行
佛説熾盛光大威徳消災吉祥陀羅尼經