金山穆照「仏教における個体の原理」より
・・・弘法大師の即心成仏義に「法然に薩般若を具足し、心数心王刹塵に過ぎたり、各々五智無際智を具す。円鏡力の故に實覚智なり」とある。一切を包み貫く本初の仏は、法爾自然に薩般若(あらゆる知恵)を具足して不足なし。その本初佛たる衆生は各々に心の主体と作用がそなわっている、その智恵をもってすべてを鏡のように照らすとき真理に目覚めた者(仏)となるのである。。即ち無塵無数の個体は各々五智を円具し、その本具の五智を現証するとき、現身に即して佛徳を顕得すべき秘義を開演せり。すべてのものが仏となれるのである。
・・・弘法大師の即心成仏義に「法然に薩般若を具足し、心数心王刹塵に過ぎたり、各々五智無際智を具す。円鏡力の故に實覚智なり」とある。一切を包み貫く本初の仏は、法爾自然に薩般若(あらゆる知恵)を具足して不足なし。その本初佛たる衆生は各々に心の主体と作用がそなわっている、その智恵をもってすべてを鏡のように照らすとき真理に目覚めた者(仏)となるのである。。即ち無塵無数の個体は各々五智を円具し、その本具の五智を現証するとき、現身に即して佛徳を顕得すべき秘義を開演せり。すべてのものが仏となれるのである。