日本紀略 / 長和四年(1015)六月「廿三日辛未 臨時仁王会 依疾疫也」
天皇は三条天皇。『百錬抄』の長和四年の記述にも「京人花園辺建立神殿、祀疫神、託宣也、今年疫病競起也」
「臨時仁王会」については密教大辞典に「一時特別の叡旨に出つ゛るものにして桓武天皇延暦十三年甲戌九月二十九日、新宮に百法師を請じて本経を講ぜしめ又、仁明天皇承和七年庚申六月七日宮中に百高座を設け本経を講ぜしめし類をいふ。・・この臨時仁王会も大極殿に於て講讃するものと、社寺に勅して行はるるものと二類あり。・・一條天皇長保三年三月十日、後一條天皇長元四年十一月三十日の百座の仁王会は何れも行幸御拝あり・・」と。