福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国八十八所の霊験その120

2014-08-28 | 四国八十八所の霊験
こういう言葉にも負けず老年になっても仏道に励んだ例を書きます。
そもそも真言第一祖の龍猛は300歳、二祖の龍智は700歳まで生きて衆生済度に努めたとされています。

五祖善無為は中インドのマガダ国王であったが出家し80歳で印度から中国に来て唐の玄宗皇帝の帰依をうけ長安で大日経を伝え訳しています。

福増は120才にしてお釈迦様に弟子にしていただいたといいます。福増は「出家の功徳は造塔の功徳に勝る」と聞き「120才の耄及なれどもしひて出家受戒し、少年の席末につらなりて修練しついに大阿羅漢となれり」。(正法眼蔵 出家功徳)とあります。

(ついでにいえば正法眼蔵 出家功徳には「人間にうまれながらいたずら に官途世路を貪求し、空しく国王大臣のつかはしめとして一生を夢幻にめぐらし後世は暗黒におもむきいまだたのむところなきは至愚なり」と書いてありまさに俗世間でうかうかとすごしてきた自分にとっては頂門の一針でした。)
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