福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

釈雲照師「十善業道経講義」から・・その50

2018-04-19 | 諸経
「高山に登るのは笠もいれば草鞋も用意せねばならぬ。この種々の品物を揃えるは目的ではないが富士山へ登るという目的をはたさんがために杖笠等を揃える。これを万便助道という。今もその如く涅槃という高山に登り真如の月をながめんとするには弁当杖笠の用意をせねばならぬ。ところが世間と違って涅槃へ行く道を助けるものは弁当ではない、金でない。ただ三十七の道品である。
(三十七道品とは
・四念住(四念処、四種の観想) 身念住(体をあるがままに観察する)受念住(感覚をあるがままに観察する)心念住(心をあるがままに観察する)法念住(法をあるがままに観察する)
・四正断(四正勤、四つの努力) 已生悪断(すでに生じた悪は除く)未生悪令不生(いまだ生じてない悪は生じさせない)
未生善令生(いまだ生じていない善は生じさせる)已生善令増長(すでに生じた善は増長させる)
・四神足(四如意足、四つの自在力) 欲(すぐれた瞑想を得ようと願う)精進(すぐれた瞑想を得ようと努力する)念(すぐれた瞑想を得ようと心を集中する)思惟(すぐれた瞑想を得ようと智慧をもって思惟観察する)
・五根(五つの能力) 信根、精進根、念根、定根、慧根
・五力(五つの行動力) 信力、精進力、念力、定力、慧力
・七覚支(七つの悟りを構成するもの) 念(身・受・心・法の状態を観察すること)択法(法を調べること)精進(努力)喜(修行を実践することで生まれる喜び)軽安(心身の軽やかさ)定(心を集中して乱さない)捨(対象へ執着しない)
・八正道  正見(正しい見解)正思惟(正しい考え)正語(正しい言葉)正業(正しい行為)正命(正しい生業)正精進(正しい努力)正念(正しい念慮、気づき)正定(正しい集中)のこと)
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