福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

華厳経から・・47

2018-04-19 | 諸経
華厳経巻二十四十地品第二十二の二
「是の菩薩は復た是の思惟をなす。此の十不善道は、上は地獄の因縁、中は畜生の因縁、下は餓鬼の因縁である。中において
・殺生の罪は能く衆生を地獄・畜生・餓鬼に堕さしむ。若し人に生じても二種の果報を得る。一は短命。二は多病。 
・劫盜の罪もまた衆生を三惡道に落す。若し人に生じても二種の果報を得る。一は貧窮。二は共財において自在ならず。
・邪婬の罪もまた衆生を三惡道に堕す。若し人に生じても二種の果報を得る。一は婦が貞潔ならず。二は意に随わざる眷屬を得る。
・妄語の罪もまた衆生を三惡道に堕す。若し人に生じても二種の果報を得る。一は多く誹謗される。二は人に誑かされる。
・兩舌の罪もまた衆生を三惡道に堕す。若し人に生じても二種の果報をうる。一は弊惡の眷屬を得る。二は不和の眷屬を得る。
・惡口の罪もまた衆生を三惡道に堕す。若し人に生じても二種の果報を得る。一は常に惡音を聞く。二は言説すべきところ恒に諍訟あり。
・無義語の罪もまた衆生を三惡道に堕す。若し人に生じても二種の果報を得る。一はあらゆる言語を人は信
受せず。二はあらゆる言説は明了なることあたわず。
・貪欲の罪もまた衆生を三惡道に堕す。若し人に生じても二種の果報を得る。一は多欲。二は厭足することがない。
・瞋惱の罪もまた衆生を三惡道に堕す。若し人に生じても二種の果報を得る。一は常に一切のためにその長短を求められる。二は常に衆人によりて惱害せられる。
・邪見の罪もまた衆生を三惡道に堕す。若し人に生じても二種の果報を得る。一は邪見の家に生まれる。二
其心諂曲。
諸の佛子よ。このように十不善道は皆な是け衆苦大聚の因縁なり。」


(是菩薩復作是思惟。此十不
善道。上者地獄因縁。中者畜生因縁。下者餓
鬼因縁。於中殺生之罪。能令衆生。墮於地
獄。畜生。餓鬼。若生人中。得二種果報。一者
短命。二者多病。劫盜之罪。亦令衆生。墮三
惡道。若生人中。得二種果報。一者貧窮。二
者共財不得自在。邪婬之罪。亦令衆生。墮
三惡道。若生人中。得二種果報。一者婦不
貞潔。二者得不隨意眷屬。妄語之罪。亦令
衆生。墮三惡道。若生人中。得二種果報。一
者2多被誹謗。二者爲人所誑。兩舌之罪。亦
令衆生。墮三惡道。若生人中。得二種果報。
一者得弊惡眷屬。二者得不和眷屬。惡口之
罪。亦令衆生。墮三惡道。若生人中。得二種
果報。一者常聞惡音。二者所可言説恒有
諍訟。無義語罪。亦令衆生。墮三惡道。若生
人中。得二種果報。一者所有言語人不信
受。二者有所言説不能明了。貪欲之罪。亦
令衆生。墮三惡道。若生人中。得二種果報。
一者多欲。二者無有厭足。瞋惱之罪。亦令
衆生。墮三惡道。若生人中。得二種果報。一
者常爲一切。求其長短。二者常爲衆人之
所惱害。邪見之罪。亦令衆生。墮三惡道。若
生人中。得二種果報。一者生邪見家。二者
其心諂曲。諸佛子。如是十不善道。皆是衆苦
大聚因縁。)
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