福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

五來重「宗教歳時記」に彼岸中日の記事があります。

2024-03-20 | 法話

今日20日は彼岸の中日です。
五來重「宗教歳時記」に彼岸中日の記事があります。「「鳶の輪の下に鉦打つ 彼岸かな」(大江丸 「俳懺悔」)の風情がなくなったのは彼岸会の七日間鉦打つことを怠った僧侶の怠慢のせいであろう。だいたい春分秋分の前後の七日間を彼岸と思って「彼岸の入り」や「中日」や「彼岸の果て」を節日とするのも彼岸会が七日間だったからである。この七日間大阪の四天王寺には大念仏会があって西門念仏とも呼ばれことは有名である。これは彼岸中日の落日は真西に沈むため、その方角に向かって念仏すれば西方十万億土の極楽浄土に結縁することができるというのであった。そのために平安時代には朝昼晩の三時の念仏会の番衆になるために上皇も公卿衆も難波へ難波へと群れをなして集まった。このような現象は‥観無量寿経の極楽浄土を観想する十六観想のうち、第一に功徳が多いとする日想観が念仏聖の唱導によって普及したからで、その日本一の聖地が四天王寺とされたのである。善導の「観経正宗分定善義」には「唯春秋二際を取る。その日正東より出て、直西に没す。弥陀仏国は日没の処に当たりて 直西に十万億刹を超過す。」とあるのが」その文証とされている。」

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