大乘入楞伽經(實叉難陀譯)斷食肉品第八(全)・・6/6
大慧よ若し癡人ありて謗りて『如來は食肉を聽許せり、亦た自らも食せり』と言はば、當に知るべし是人は惡業に纒されて必ず當に永く不饒益の處に堕せむ。大慧。我のあらゆる諸聖弟子は凡夫の段食すら猶食わず、況んや血肉不淨の食を食んや。大慧。聲聞縁覺及諸菩薩尚ほ惟だ法食(如法の食物)のみ。豈況んや如來をや。大慧。如來の法身は雜食身にあらず。大慧。我已に一 . . . 本文を読む
臨済宗慈受院(京都)門跡の梶妙壽尼が「日本中の一人一人の僧侶が全員本当に命を捨てる覚悟で衆生済度に当たったら・・・」と言う趣旨の法話をされているのがどこかに出ていました。いまは探してもでてきませんが・・・。自分自身はこの法話を聞いて深く反省させられました。修法一つとってもまともにできてない最近の自分を反省する事しきりでした。毎日の修法くらいは命がけの覚悟でやらねばとおもいました。 . . . 本文を読む
大乘入楞伽經(實叉難陀譯)斷食肉品第八(全)・・5/6
大慧。世に復た人あり。心に慈愍無く專ら慘暴を行うこと猶し羅刹の如し。若し衆生其身充盛なるを見ては便ち肉想を生じて言はく、『此は食するに可なり』と。大慧。世に肉の自殺にあらず・他殺に非ず、心に疑わずして殺して食うべき者あることなし。是義を以ての故に我は聲聞に如是の肉を食すことを許せり。大慧。未來の世に愚癡人有りて、我法中において出家となり、妄 . . . 本文を読む
大乘入楞伽經(實叉難陀譯)斷食肉品第八(全)・・4/6
大慧。過去師子生と名くる王あり、肉味に耽著して種種の肉を食し、如是してやまず。遂に食人に至れり。臣民は堪るあたわず悉く皆離叛し、國位を亡失して大苦惱を受けぬ。大慧。釋提桓因は天王位に處たるが、過去において食肉の餘習を以て變身して鷹となり鴿はとを逐えり。我時に尸毘しびと名くる王となり、其鴿を愍念して自ら身肉を割き以って其の命に代れり。大慧。帝 . . . 本文を読む
佛教大辞典では、大毘婆沙論等の離繋択滅滅説と大智度論等の般若涅槃説と、及び如来法身説とを総合して三法一体の義を大般涅槃経第二寿命品に書いてあるとします。「何らかを名けて涅槃の義となす。猶ほ伊字(梵字の伊字は丸を三角にならべた形)の三点の如し。もし並ばば伊字を生ぜず。縦なるもまた成ぜず。摩醯首羅の面上の三目の如くにしてすなわち伊の三点を成ずることを得る。もし別なるも成ずることを得ず。我も亦この如し . . . 本文を読む
華厳経巻十六金剛憧菩薩品第二十一の一
「菩薩は一切の姿・現象は因縁によるもので実体無しと回向し、一切の境涯も亦実体無しと分別して回向し、不浄の地を見ることはないし、衆生が生老病死して異相を示して悲惨な姿でいる姿を見ることはないのである。・・」
(・・(菩薩魔訶薩は)一切の諸法は因縁より起こりて堅固あることなしと回向し、・・・一切の境涯は空にして所有なしと分別し了知して回向す。菩薩魔訶薩はかくの . . . 本文を読む
大乘入楞伽經(實叉難陀譯)斷食肉品第八(全)・・3/6
大慧。夫れ食肉の者は、其形
色を見て則ち已に滋味を貪るの心を生ず。菩薩は一切衆生を慈念すること猶ほ己身の如し。云何でか之を見て食想をなさんや。是故に菩薩は應に食肉すべからず。大慧。夫れ食肉者は諸天遠離す。口氣常に臭にして睡夢不安、覺已って憂悚し、夜叉惡鬼その精氣を奪い、心に驚怖多く、食足ることを知らず。疾病増長して瘡癬生じやすし。恒に諸蟲の . . . 本文を読む
大乗経典は涅槃を如来の法身と同一視し、衆生済度の積極的意義を見出す。
・大般涅槃経巻六に「若し如来の涅槃に入ることは、薪尽きて火滅するが如くなりといえば不了義と名く。若し如来は法性に入ると言はば是を了義と名く。」
・法華経第五寿量品に「爾来無量劫、衆生を度せんが為の故に方便して涅槃を現ずるも実には滅度せず。常に此に住して説法す」
・勝鬘経に「一乗を得る者は阿耨多羅三藐三菩提を得る。阿耨多羅三藐三 . . . 本文を読む
Q,末世の僧は修行もしないで退廃しているので供養することは無益と思うが如何?
A, 佛在世のときは生身の如来を仏宝と名ずけ、その説法を法宝と称し、その教化を助け給う賢聖を僧宝と号した。仏滅後の末法の時は木像絵象等を佛宝と敬ひ、文字に書き伝へたる経論を法宝と信じるように、髪をそり袈裟をかけたる者を僧宝と崇むべきである。大集月蔵経にも「破戒僧なりとも、皆是仏子なり。これを謗せば佛を謗するなり。これを害 . . . 本文を読む
「法王もビーガンになって・・・お坊さんもビーガンになって」・・2
大乘入楞伽經(實叉難陀譯)斷食肉品第八(全)・・2/6
大慧。夫れ食肉の者は、身體臭穢にして惡名流布す。賢聖善人は用いて親狎せず。是故に菩薩は應に肉食すべからず。大慧。夫れ血肉は衆仙の棄るところにして群聖は食ず。是故に菩薩應に肉食すべからず。大慧。菩薩は衆生の信心を護らんがために佛法において譏謗を生じざらしむ。慈愍を以ての故に應に食 . . . 本文を読む
小乗経典は通じて煩悩及び諸苦の永盡した境地を名けて涅槃とするものです。
・倶舎論第六に「・・謂く、所依および一切の愛を捨じ、盡く離染し滅するを名けて涅槃となす」
・大毘婆沙論第三十三(説一切有部の経典)に「涅槃はただまさに非学非無学と言うべし」
・・大般涅槃經卷第二十五光明遍照高貴徳王菩薩品第十之五には「善男子。涅とは言く不なり。槃とは言く織なり。不織の義を名て涅槃となす。槃とは又た言く覆なり。 . . . 本文を読む
「法王もビーガンになって・・・お坊さんもビーガンになって」・・1
「12歳の少女がローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(Pope Francis)に公開書簡を送り、イースター(Easter、復活祭)まで40日間続く四旬節(Lent)の期間中、完全菜食主義者(ビーガン)の生活を実践するよう求めた」という記事がありました。我々僧侶もギクッとしなければならない記事です。同じことを我々僧侶に突き付けら . . . 本文を読む
涅槃について・・1
「仏伝(中村元訳)」に説くお釈迦様の入涅槃のご様子はお釈迦様が瞑想の各段階を二回経て「完きニルバーナに入られた」とあります。
「・・修行者らよ汝らに告げよう、もろもろの事象は過ぎ去るものである。努力して修行を完成させなさい、と,
これが人格完成者の最後の言葉であった。ここで世尊は初禅に入られた。初禅から起って第二禅に入られた。第二禅から起って第三禅に入られた。第三禅から起っ . . . 本文を読む
「毎日、小善でもこつこつと積み重ね、そして祈ること、結果が出るまでこれを繰り返し、どんなに長く時間がかかっても、決して神仏を恨んだり疑ったりしないで信じ切る事、そうすれば必ずお陰が出る。」
今までも数えきれない有難いおかげ(当然その瞬間はお陰を頂けないこともありましたが)をいただいてきましたが、最近亦いろいろなことが起こり、生まれてからの様々の出来事を振り返ると改めてこのことを確信するに至りまし . . . 本文を読む