善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)51
五十番目、南方・法聚落 尸毘最勝婆羅門
無勝軍長者に「この城南において一聚落あり、これを名けて法、となす彼の聚落の中に婆羅門あり、尸毘最勝と名く、汝彼に詣でて問え・・」といわれ善財は漸次に南に行き、彼の聚落に至り尸毘最勝にまみえていつものように菩薩の道を問います。尸毘最勝婆羅門は以下のように説きます。十善戒の不妄語の徳と通じるものがあります。
「善男 . . . 本文を読む
明日は即位礼正殿の儀です。
1、 古来天皇陛下の即位にあたっては、
「即位灌頂」が行われ
「一代一度仏舎利使」が全国の神社に仏舎利を奉納し
「一代一度の仁王会」を修法していました。
. . . 本文を読む
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)50
四十九番目、南方出生城 無勝軍長者
妙月長者に「善男子よ、この南方に於いて城あり、出生と名け彼に長者あり無勝軍と名く、汝かしこに詣でて問え・・」といわれ善財はその長者を訪ねていつものように問ますが無勝軍長者も短く
「善男子よ、我菩薩の解脱を得たり。【無盡相】と名く。我此の菩薩解脱を証せしを以て無量の佛を見たてまつりて無盡藏を得たり。善男子よ、我唯だ此 . . . 本文を読む
昨日は靖国神社の例大祭・150年記念参拝日でもあり福聚講の前に参拝してきました。心配された雨もあがりゆっくりと参拝できました。例大祭期間なので人出がすごいと思って行ったのですがいつもと変わらぬ参拝者の数で拍子抜けしました。バスは何台も止まっていたのですが参拝者はそれほど見当たりません。拝殿の中に入っていたのかもしれません。それにしても例大祭に人出が少ないのは大変心配すべきことです。被災地へボランテ . . . 本文を読む
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)49
四十八番目、南方沃田城 妙月長者
堅固解脱長者に「この城の中に一長者あり、名けて妙月となす。その長者常に光明あり。汝かしこに詣でて問え・・」といわれ、善財が同じ城のなかの 妙月長者を問うと、長者は短く
「善男子よ、我菩薩の解脱を得たり。名て【淨智光明】という。善男子よ、我唯だ此の智光解脱を知るのみ。諸菩薩摩訶薩の無量解脱法門を證得せるが如きは我 . . . 本文を読む
お大師様も常に国家の安泰を祈られました。平安時代は平和な時代であったと歴史で習いますが、「八幡愚童記」によるとそれまでもなかなか大変な時代であったことがわかります。蒙古襲来まで11回日本は朝鮮半島からの襲撃を受けているのです。、「八幡愚童記」を引用します。
「・・天に二日無く、地に二王なし。・・この中に新羅・百済・高麗の王臣は貪欲心に飽きたること無く、驕恣身に絶えざるあまり、日本我が朝を討ち取らん . . . 本文を読む
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)48
四十七番目、南方沃田城 堅固解脱長者
賢勝優婆夷は「南方に城あり、名けて沃田と為す。彼に長者あり、堅固解脱と名く。汝往きて問うべし・・」といい善財はすぐに沃田城に赴き長者の足を礼して囲繞し合掌恭敬してたずねたところ、堅固解脱長者は非常に短く以下のように答えます。要は何物にも捉われない清浄な悟りを得て十方諸仏に仕えている、とでもいうことでしょうか。
「善 . . . 本文を読む
2、聖武天皇と「「成就衆生浄佛国土」・・聖武天皇が国分寺国分尼寺を作ったもとになるお経、金光明最勝王経です。「・・金光明経の流布するところには一切の外敵を摧破する・・」と書いています。
「四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)すなわち座よりたちて・・・仏に白して言さく、『世尊、此の金光明最勝王経の未来世において若し国土ありて城、邑、聚落、山、林、荒野、所至のところにしたがい流布する時、若し彼の . . . 本文を読む
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)47
四十六番目、摩竭提(まかだ)国・婆咀那(ばだな)城 賢勝優婆夷(信女)
善知衆芸童子は「この摩竭提国に一聚落あり、彼の内に城あり、婆咀那と名け、優婆夷あり、号して賢勝という、汝かしこに詣でて問え」といいます。教えられたとおりに善財は聚落の城にいき賢勝優婆夷に菩薩の道を聞くと、優婆夷は【無依處道場】という法門を得ているといいます。これは金剛般若経の「応無 . . . 本文を読む