福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その49

2019-10-19 | 十善戒
日月星辰の行度を見て。古今に條理の亂れぬことを知る。山崩れ川竭るを見て。成壊の數あることを知る。雷震ひ地動くを見て。常と變と相依ることを知る。月盈ればかけ物盛れば衰るを見て。世相の當然を知る。鳥獣の毛そなはるを見て。此身有れば此服あることを知る。蚯蚓の土を食とし蝶の花を吸を見て。此口あれば此食あることを知る。蝶が巢を營むを見て。此衆あれば此尾宅城邑あることを知る。蜘蛛が蜂の毒に中て芋畑に走るを見て。此病あれば此薬あることを知る。
條理の亂れぬことを知れば道を守て疑ぬ。貧に處して富を羨まず。賤に處して貴を望まぬ。盈虛の數あることを知れば得失是非に心を動ぜぬ。足て奢らぬ。闕て愁ぬ。常と變と相依ることを知れば。事々にふれて恐れなく。難に處して自ら安んじ。常に處して遠く慮る。世相の當然を知れば分限を守て過さぬ。飲食衣服・屋宅醫藥の具ることを知れば。外事に使はれぬじゃ。(今回の災害でも被災者が「自然には敵いません」と淡々と話しているのを見て日本人の心の深さを思いました。他の国では叫びあるいていたでしょう)
要を取ていはゞ。目に触れ耳に聞く。不偸盗戒の行相ならぬことはなきじゃ。生れ來りしより死し去るまで。不偸盗の行相ならぬことはなきじゃ。天地開闢より世界壊滅まで。不偸盗の行相ならぬことはなきじゃ。
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