SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

α900を使った印象04

2008-10-29 | スナップ
都営地下鉄浅草線の終点、西馬込駅の北側には地下鉄の工場があった。
トンネルから勾配を上がってから、数百メートルの線路が住宅街の中を
通っており、終端の工場に向かっていた。
私のブログの最初のほうに写真を掲載したことがある。
23区内とは思えない雰囲気に満ちており、かなり怪しい雰囲気が充満していた。

2年前の写真


先週の新聞で、その工場跡地に大学の建設が決まった記事が載っていた。
これは早々に線路が撤去され、工場も壊される。
心配しながら夜の遅い時間に訪れた。

時既に遅し。
線路は撤去され、工場は跡形も無く、多くの部分は高いフェンスに囲まれていた。


仕方が無いので、駅の南側にある新しい工場と車庫に向かった。
徒歩で15分ほどだ。



2年前にも同じように国道を撮った。




やはりα900のAWBは電灯には大袈裟に反応する。
2年前はα-7Dで撮ったのだが、それよりもいっそうオレンジが強い。
ただ、雰囲気はあるので嫌いではない。



車庫に行くと、電気機関車のE5000型が居た。
大江戸線の車輌をこの馬込車庫まで運ぶ為の機関車だ。
大江戸線はリニアモーターカーなので、浅草線を自走できないのだ。

大江戸線汐留駅と浅草線新橋駅の間には、地下の連絡線がある。
汐留連絡線という500メートルの路線だが、48‰という急勾配もあるらしく、
一度、のぞいてみたいものだ。
一般人が見ることはできない都心のトワイライトゾーンだ。



西馬込は以前、6年間住んでいた町だ。
相変らず人通りが少なく、寂しい町だが、その静かさが好きだった。
ただ、終電近い時間は男性でもちょっと怖い雰囲気がある。
むかしは文士が多く住み、近年はジャズミュージシャンが多く住んでいた。
それだからなのか、ディープな雰囲気が漂う。


α900での夜の撮影はすこぶる快適だった。
ISO800、ボディー内手振れ補正、暗くても速いAF.
手持ちでバンバン撮れた。
帰宅時に散歩がしたくなるカメラに仕上がっていた。


SONY α900、AF17-35mm/F2.8-4.0(D)
コメント (10)
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α900を使った印象03

2008-10-29 | スナップ
日曜日はママが今春まで居たお菓子工房(社会福祉法人)の手伝いだった。
出店場所は、有名なキリスト教系の学園の文化祭。
幼稚園から高校までと修道院があるのだ。
以前から興味はあったのだが、実際に行ってみると、その高級ぶりに驚いた。
何が高級か!?
答えは、親の年収、品格、家柄、言葉づかい、身なりが別世界ということだ。
子供は制服、親は正装なのであった。
我が家はTシャツで出動だったので、よそ者だと一目でわかる。
うちの子供たちがワイルドに見えた。
超有名な女優さんの親子も二組居たし、送ってくる車は、BMWだらけだった。

ただ一つだけ不思議なことがあった。
文化祭だというのに、ただの一人も写真撮影をしていないのだ。
2千人も3千人も居るのに。
撮影はダメなのか聞いてみると、まったくOKだという。
親の間の暗黙のルールがあるのだろうか?







今回の写真はこの1と2枚目以外はトリミングしまくりだ。
誰かしら他の人の顔が写っているからだ。
私だけが撮影をしているので、なんとなくルールなんだろうと思って。


輪投げをする長男。
全部入れてしまっていた。
彼はこういう遊びは上手だ。
お祭り慣れしているからだ。





最初は子供たちも勝手が違うようだったが、
すぐに慣れてしまう。
学園祭を手伝うママ達にも平気でしゃべる次男坊。




ストラックアウトをやる。
1/4までトリミング。




いくらα900とはいえ、大きくトリミングすれば立体感が薄れるのがわかる。
レンズの周辺部分の描写を取り去っているからだ。
レンズ周辺部の描写性能が落ちたり、光量が落ちたりすることによって
立体感が生まれることも多いのだ。

ここ4年間、APS-Cサイズでレンズ周辺部の描写を見ない写真を撮ってきた。
最初からトリミングしていたわけだ。
「レンズの美味しい部分を使えるのがAPS-Cのメリットだ。」
と言われている。
果たしてそうだろうか?
要するに立体感に欠ける写真を乱造してきたのではないか?
もちろん、APS-Cサイズ専用設計のレンズなら問題はない。
私はフィルム時代のレンズしか所有していないのである。

α900のフルサイズCMOSでやっと本来の立体感を手に入れたことの意義が
一番大きいのである。

APS-Cサイズで初めてカメラを購入した人が多いと聞く。
将来のためにフルサイズ用レンズを高額を出して購入した人も多い。
そういう人は早くフルサイズカメラを購入しなければならない。
フィルム一眼の写真がイイというのは、実はそういう理由であることが
多いと思うのだ。

また周辺まで画質が均一で歪曲やあらゆる収差が全くないレンズが高級レンズの証しのように言われる。
それはそうだろう。コストがかかっているのだから。
しかし、私はそのような高性能レンズが万能とは思わない。
歪みがあるからこそ中心部が際立つことだってある。
昔のプラナーやズミルクス35/1.4が魅惑的なのはMTF曲線で見れば
ひどいにも関わらず、絶妙な(もしくは偶然な)性能の落とし方だからだろう。

だからして、α900では、古いレンズこそ生きてくると思われるのだ。
決して最高級なレンズが魅力的な絵を出すと思ってはいけない。



・・・、って、やっと最新レンズを買わないで良いような屁理屈を
つけて自分を納得させてみた。
買いたくても買えるわけないからね。(笑)



SONY α900、AF17-35mm/F2.8-4.0(D)




コメント (6)
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