SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

サッカー公式戦第三戦 03

2008-10-09 | サッカー・陸上
我がチームはPK戦の経験がないらしい。
そもそもゴールキックの練習をしていない。
人選はさすがに2年生から行い、1年生は1名だ。

PK戦は5名ずつでゴール数を競う。
それでも同点なら1名ずつ出て、決着がつくまで行なうのだ。


慎重に玉を置く。
まずは、ゴールを決めた。
相手も同じく決めた。
それもゴールの右上に刺さるゴールだった。
思わず「すごい!」と声が出た。
1―1だ。

二人目、我がチームまたしてもゴール!
相手の玉は守護神が必死で止めた!
2―1だ。


3人目は双方とも決める。
3―2だ。
圧倒的に有利になった。
残る2名が入れれば絶対に勝ちだ。




4人目、我がチームは止められた。
そして相手のシュートはまたしてもゴール右上に刺さる!
3―3に追いつかれた。
残るは、あと1名。

キーパーのパパは地面にうずくまり、「入る、入る・・・」とうめいている。

キーパーは双方ともナイスプレーで止めた。

5名ずつ3―3決着付かず。





ここからはサドンデスだ。

それにしても低学年にとってはすごく遠いゴールなのに、
誰もゴールから外さない。
正面への真剣勝負だ。


相手のキーパーがキャプテンに代わっている。
当方は続投だ。
サドンデス1本目。
当方、シュートを止められる。
キャプテンの動きは速い。
(サッカールールは詳しくないのだが、キーパーは変わっていい?)

我がチームもしっかり止めた。

サドンデス2人目に突入した。




みんなうずくまって祈る。「入れ、入れ!!」

当方のシュート、またしてもキャプテンの素早い動きに止められる。
ナイスプレーだ。
見事だ。


相手の番だ。
「止めろ、止めろ!!」
キーパーのパパはうずくまったままだ。
私は最早、蹴る前しかカメラを向けれない。
もし、もし、相手の玉がゴールに入ってしまったら、
そんな写真など撮れるわけもない。


相手のシュートは左脇に弧を描いて飛ぶ。
キーパーは右へ倒れかかって・・・・

左側のネットにボールが転がり込んでいた。



我々の右側で応援する相手チームが飛び上がる。
我々は動けない。
既にママ達は泣いている。


しかし、次の試合がすぐに始まる。
想定外のサドンデスで時間は押している。
保護者に挨拶をして、監督とコーチのもとへ走る我がベアーズ。
既に左腕を目に当てながらの帰還だ。

観客からは盛大な拍手が沸き起こった。




まずは相手チームの監督、コーチに挨拶。
暖かく迎えてくれた。
敵とは言え、やさしい目だ。




自分たちの監督、コーチに「有難うございました。」の挨拶。
残念で悔しかったろう。
でも声は大きかった。
監督やコーチの顔は満足気に見える。

みんなを集めて、監督が話す。
監督「とにかくよくやった。相手はものすごく強いチームだ。正直に言って、10-0ぐらいで負けるかとも思っていたんだ。200点だ! なあコーチ。」
コーチ「まあ200点は無いから、100点満点ですよ。」
監督「これで終わったわけじゃない、始まったばかりだ。冬の大会もあるんだ。
今度はシュート練習もしよう。」
話を聞きながら、子供たちはみんな泣いていた。
連鎖反応で泣き出す。
まだまだ小さい子供たちだが、貴重な経験をして一歩一歩大きくなっていく。


コニカミノルタ α-7D、100mm-300mmAPOズーム/F4.5-5.6



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サッカー公式戦第三戦 02

2008-10-09 | サッカー・陸上
前半戦は頑張って何とか0:0で終了した。
後半戦はまだまだ力不足の1年生も投入する。
あくまで全員サッカーだ。



相手チームの応援団は人数でも圧倒する。
それにカメラでも圧倒される。
もしかしたら保護者ではなく、組織が大きくサッカー以外のスポーツや
イベントもやっているクラブなので、広報担当なのかもしれない。
一脚にキヤノンの白レンズだ。
(ちなみに翌日、相手チームのホームページを見たら、試合の講評と
選手のインタビュー、そして写真が掲載されていた。やはり大掛かりだ。)



さて後半戦、長男もベンチからグランドへ。
とにかく、走って走って、ボールに触るのだ。



険しい顔は敵の強さに対してか、うまくいかない悔しさか。


開始5分、ゴールを守りきれず、先制点を許す。



でも我がチームは決して諦めなかった。
徹底的にマークされようとも、うちの長男でさえ、押されたりしながらも
試合の厳しさにも早々に慣れてきた。
最初はビックリしていただけだ。
すぐに忘れて走り始めた。



味方ゴール前でのゴチャゴチャから横に玉が出た瞬間、キャプテンが
ドリブルの一人旅で敵ゴールを襲う。
残念ながら上手いキーパーに止められるが、流れは変わった。
コーナーキックが得意な我がチームのキャプテンからの弧を描くボールが
相手ゴール前に落ちる。
すかさず全員でキーパーに襲いかかる。
試合の前に監督が「とにかく相手ゴール前の場合は、身体のどこでもいいから
ボールに当たれ。ゴチャゴチャになって相手も慌てる。オウンゴールもあり得る。
全員でボールにあたりにいけば、絶対に点数になる。」
そのとおりのことをやったのだ。
キーパーはボールを見失った。
数人で相手ゴールに玉を押し込んだ。
終了5分前、ついに追いついたのだ。




ホイッスルが鳴った。
この小学校に集まったたくさんの学校の選手も練習をやめた。
たくさんの保護者もおしゃべりをやめた。
ついにPK戦まで持ち込んだのだ。
(続く)

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