我がチームはPK戦の経験がないらしい。
そもそもゴールキックの練習をしていない。
人選はさすがに2年生から行い、1年生は1名だ。
PK戦は5名ずつでゴール数を競う。
それでも同点なら1名ずつ出て、決着がつくまで行なうのだ。
慎重に玉を置く。
まずは、ゴールを決めた。
相手も同じく決めた。
それもゴールの右上に刺さるゴールだった。
思わず「すごい!」と声が出た。
1―1だ。
二人目、我がチームまたしてもゴール!
相手の玉は守護神が必死で止めた!
2―1だ。
3人目は双方とも決める。
3―2だ。
圧倒的に有利になった。
残る2名が入れれば絶対に勝ちだ。
4人目、我がチームは止められた。
そして相手のシュートはまたしてもゴール右上に刺さる!
3―3に追いつかれた。
残るは、あと1名。
キーパーのパパは地面にうずくまり、「入る、入る・・・」とうめいている。
キーパーは双方ともナイスプレーで止めた。
5名ずつ3―3決着付かず。
ここからはサドンデスだ。
それにしても低学年にとってはすごく遠いゴールなのに、
誰もゴールから外さない。
正面への真剣勝負だ。
相手のキーパーがキャプテンに代わっている。
当方は続投だ。
サドンデス1本目。
当方、シュートを止められる。
キャプテンの動きは速い。
(サッカールールは詳しくないのだが、キーパーは変わっていい?)
我がチームもしっかり止めた。
サドンデス2人目に突入した。
みんなうずくまって祈る。「入れ、入れ!!」
当方のシュート、またしてもキャプテンの素早い動きに止められる。
ナイスプレーだ。
見事だ。
相手の番だ。
「止めろ、止めろ!!」
キーパーのパパはうずくまったままだ。
私は最早、蹴る前しかカメラを向けれない。
もし、もし、相手の玉がゴールに入ってしまったら、
そんな写真など撮れるわけもない。
相手のシュートは左脇に弧を描いて飛ぶ。
キーパーは右へ倒れかかって・・・・
左側のネットにボールが転がり込んでいた。
我々の右側で応援する相手チームが飛び上がる。
我々は動けない。
既にママ達は泣いている。
しかし、次の試合がすぐに始まる。
想定外のサドンデスで時間は押している。
保護者に挨拶をして、監督とコーチのもとへ走る我がベアーズ。
既に左腕を目に当てながらの帰還だ。
観客からは盛大な拍手が沸き起こった。
まずは相手チームの監督、コーチに挨拶。
暖かく迎えてくれた。
敵とは言え、やさしい目だ。
自分たちの監督、コーチに「有難うございました。」の挨拶。
残念で悔しかったろう。
でも声は大きかった。
監督やコーチの顔は満足気に見える。
みんなを集めて、監督が話す。
監督「とにかくよくやった。相手はものすごく強いチームだ。正直に言って、10-0ぐらいで負けるかとも思っていたんだ。200点だ! なあコーチ。」
コーチ「まあ200点は無いから、100点満点ですよ。」
監督「これで終わったわけじゃない、始まったばかりだ。冬の大会もあるんだ。
今度はシュート練習もしよう。」
話を聞きながら、子供たちはみんな泣いていた。
連鎖反応で泣き出す。
まだまだ小さい子供たちだが、貴重な経験をして一歩一歩大きくなっていく。
コニカミノルタ α-7D、100mm-300mmAPOズーム/F4.5-5.6
そもそもゴールキックの練習をしていない。
人選はさすがに2年生から行い、1年生は1名だ。
PK戦は5名ずつでゴール数を競う。
それでも同点なら1名ずつ出て、決着がつくまで行なうのだ。
慎重に玉を置く。
まずは、ゴールを決めた。
相手も同じく決めた。
それもゴールの右上に刺さるゴールだった。
思わず「すごい!」と声が出た。
1―1だ。
二人目、我がチームまたしてもゴール!
相手の玉は守護神が必死で止めた!
2―1だ。
3人目は双方とも決める。
3―2だ。
圧倒的に有利になった。
残る2名が入れれば絶対に勝ちだ。
4人目、我がチームは止められた。
そして相手のシュートはまたしてもゴール右上に刺さる!
3―3に追いつかれた。
残るは、あと1名。
キーパーのパパは地面にうずくまり、「入る、入る・・・」とうめいている。
キーパーは双方ともナイスプレーで止めた。
5名ずつ3―3決着付かず。
ここからはサドンデスだ。
それにしても低学年にとってはすごく遠いゴールなのに、
誰もゴールから外さない。
正面への真剣勝負だ。
相手のキーパーがキャプテンに代わっている。
当方は続投だ。
サドンデス1本目。
当方、シュートを止められる。
キャプテンの動きは速い。
(サッカールールは詳しくないのだが、キーパーは変わっていい?)
我がチームもしっかり止めた。
サドンデス2人目に突入した。
みんなうずくまって祈る。「入れ、入れ!!」
当方のシュート、またしてもキャプテンの素早い動きに止められる。
ナイスプレーだ。
見事だ。
相手の番だ。
「止めろ、止めろ!!」
キーパーのパパはうずくまったままだ。
私は最早、蹴る前しかカメラを向けれない。
もし、もし、相手の玉がゴールに入ってしまったら、
そんな写真など撮れるわけもない。
相手のシュートは左脇に弧を描いて飛ぶ。
キーパーは右へ倒れかかって・・・・
左側のネットにボールが転がり込んでいた。
我々の右側で応援する相手チームが飛び上がる。
我々は動けない。
既にママ達は泣いている。
しかし、次の試合がすぐに始まる。
想定外のサドンデスで時間は押している。
保護者に挨拶をして、監督とコーチのもとへ走る我がベアーズ。
既に左腕を目に当てながらの帰還だ。
観客からは盛大な拍手が沸き起こった。
まずは相手チームの監督、コーチに挨拶。
暖かく迎えてくれた。
敵とは言え、やさしい目だ。
自分たちの監督、コーチに「有難うございました。」の挨拶。
残念で悔しかったろう。
でも声は大きかった。
監督やコーチの顔は満足気に見える。
みんなを集めて、監督が話す。
監督「とにかくよくやった。相手はものすごく強いチームだ。正直に言って、10-0ぐらいで負けるかとも思っていたんだ。200点だ! なあコーチ。」
コーチ「まあ200点は無いから、100点満点ですよ。」
監督「これで終わったわけじゃない、始まったばかりだ。冬の大会もあるんだ。
今度はシュート練習もしよう。」
話を聞きながら、子供たちはみんな泣いていた。
連鎖反応で泣き出す。
まだまだ小さい子供たちだが、貴重な経験をして一歩一歩大きくなっていく。
コニカミノルタ α-7D、100mm-300mmAPOズーム/F4.5-5.6