SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

OLYMPUS PEN そして米谷美久さんのこと

2009-09-07 | カメラ・レンズ


最近のデジカメの新製品発売ラッシュはすごい。
技術の進化はとどまる事を知らない。
大不況で物が売れない時代になっているが、デジカメに関してはどうだろう?
お金が無くても、買いたくなるような商品が目白押しだ。
小型軽量化で女性市場、初購入者市場をどんどん開拓している。
売れる物を見つけた時の日本企業、日本の技術者のパワーはすごい。
不況にかこつけて物が売れません。という抗弁をしている企業は、
何を売っていいのか判っていない企業だ。

というようなビジネス論は嫌いなので、さっさと本題に入るが、
やはり注目しているのはレンズ交換式小型デジタルカメラだ。
マイクロフォーサーズは遅れて来た商品規格だが、大きなシェアを
取るだろう。
いや、この大不況を虎視眈々と狙っていたのかもしれない。
「オリンパス・ペンE-P1」も「パナソニック LUMIX GF1」もターゲットの
広い商品だ。
「オリンパス・ペンE-P1」は年齢層は高め、「パナソニック LUMIX GF1」は
少し若い世代を狙っているものの、どちらも誰が買ってもおかしくない本気度の
高いカメラだ。
私は朝の通勤ラッシュでは285%にもなる電車に乗って通勤しているが、
α900をお供にしている。
マイクロフォーサーズが有ればどれだけ楽かと思ってしまう。
おまけに、最近は防湿庫で眠っているライカのオールドレンズが使えるのだ。

さて、職場から歩いて行ける場所に、知人のセルフデジタルプリント屋さんがある。
デジタルプリント機が並んでいるショップだが、休憩コーナーもあり、
ゆったりと出力することができる現代版の写真屋さんだ。
女性客が多いそうだ。
写真を撮って、それを出力して愉しむのは女性の特質だろう。
男性は撮りっぱなしが多いような気がする。

今日の写真は、オリンパスPEN-FTだ。
その知人の写真屋さんの休憩コーナーにさり気なく置いてある。
1966年のデビューだから、40年以上前のカメラだ。
ハーフサイズで、レンズ交換式。
先ごろデビューした「オリンパス・ペンE-P1」は、このFTがモチーフになっている。
久しぶりに持った感じは、金属のずっしり感と、ひんやりした感じが
たまらないのだった。
「オリンパス・ペンE-P1」も相当にずっしり感があり、
硬い金属の触り心地を演出しているが、元祖には敵わない。
写真で見るだけでも魅力的で、質感が判るほどだが、
実物を触れば、日本人のすごさが判る。
日本人はこんなにすごい仕事をしていたのだ。


このオリンパス ペンやOM1やXAを世に送り出した技術者、米谷美久氏が亡くなったのは今年の7月30日だった。
「オリンパス・ペンE-P1」が発売開始されたのが、7月3日。
米谷美久氏が亡くなる前に、ペンE-P1を間に合わせたのだ。
おそらくオリンパスの技術者は、米谷さんに作品を見せたかったのだ。
「先輩、できましたよ。先輩の真似だけど、すごいカメラができましたよ。」
こんな話が日本にはあるのだ。


ちなみに私が小学生の時に使っていたカメラはPEN Eで、
最初に買った一眼レフはOM1であった。




SONY α900、タムロンA09



コメント (14)
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