SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

NEX-6を半年以上使ってみての感想。しかしα7、α7Rはすごい。

2013-10-17 | カメラ・レンズ

NEX-6の感想を書いていたら、SONYからすごい尖がったカメラが発表された。
α7とα7Rの2台だ。
もうとんでもないスペックだ。
小型なミラーレスでフルサイズ、3600万画素も選べて、おまけに安い。
ああ、SONYが本気を出すと何を仕出かすかわからない。
暴走特急である。
放置したら危険な会社だ。
ビッグな両巨頭は極めて保守的で平和な進化を望んできたのに、
このSONYという新参者はクラスを引っ掻き回す転校生みたいな感じだ。
小型のレンズ交換式フルサイズ機はいつか欲しい。
過去のレンズ資産、特にライカ系が使えるのだ。
また追いかける夢ができて嬉しい限りだ。
しばらくは買えないけど。



しかし、NEX-6を半年以上使ってみての感想が書きにくくなってしまうよな。

・一番好きなのは、シャッターが静かで柔らかいところ。
・一番嫌いなのは起動時間が長いところ。
全体的には90点はあげたい。というとわかりにくいので、
偏差値だと68ぐらい(笑)かな。






まず中身からすると値段が相当に安い。CP値で言えばすごく高いカメラだ。
割とよく写るパワーズームを就けても7万円以下で買えるなら、超お買い得。
ペンタプリズではないEVFのファインダーが私には重要なのだが、
とにかく安い一眼のファインダーよりはるかに広いファインダーだし、
夜にはよく見えるのもいい。
見た感じの不自然さも全くないし、流し撮りなどでタイミングが遅れる感じもあまりない。
要は慣れの問題で、世間で言うようなペンタプリズム絶対至上主義は使って無い人の
言うことだろう。実際は使いやすい。
連写は速いが、動態予測はそれほどでもないか。
そもそも動態予測での連写はそんなにいい結果にはならないな。


質感は高く、重量は軽い。
首からかけてもまったく負担にならないのがイイ。
グリップも高級感があり、SONYの高級品っぽさがある。
モノづくりとしてはかなりイイ。









(写真はトリミングのみ。)
弱点はAWBにちょっと見られる。
空を写すと判るが、空の色が青かったり、ブラウンに転んだりする。
色がお気に入りになるまで、シャッターの半押しを何回も試みることがある。
鮮やかにも渋くにも転がるので、便利と言えば便利だが、最初は驚く。
全体には平均して、渋めの発色傾向だ。そこは入門機では無いということだろう。
例えばリコーGRは渋く、ニコン・クールピクスAは鮮やかなのと同様だ。
欧米人には好まれるだろう。








(ヘッドライトがすごく明るいと、こうなる。)
露出傾向は明らかにアンダー。
わざとそうしてるかもしれないが、やはり+0.3~0.7補正を標準にしている。
また、明るいものには過敏だ。
光るものにはかなりの+補正をしないと、真っ暗になる場合もある。
まあ、それでも昔のように汚い暗さではない。つるっとしたノイズの無い暗さだから、
時としてかっこよく撮れる場合もある。
しかしちょっと敏感すぎるか。
電車は昼間でもヘッドライトをつける時代なので、そういう場合は+0.7や+1.0の補正を予めしている。









(NEX-5で撮った、今は無き、東急百貨店東横店東館入り口。)







(NEX-6で撮った東横東館入り口。真っ当な発色。しかし、この階段部分は大好きだったな。)

色味は以前のようにオレンジやグリーンには転ばない。
極めて見た目の色味になる。
そこがつまらない場合もあるが、悪いことしてるわけじゃない。
ただし、露出補正で明るくすると、途端に派手に仕上がるのが面白い。
私の画像は+補正が多いので、色味が派手傾向だ。
空だけが不思議に転ぶ。









起動は遅い。
買った当初はもうちょっと速かった気がする。
恐らくだが、追加でアプリを入れたからではないか?
NEX-6は追加でアプリが入るのだ。機能強化できる。
無料のアプリもあるので追加したら、起動に影響したかもしれない。
もはやPCと同じだ。
パワーズームはやはり動画には非常に便利で、音もしない。
レンズとしても悪くない。


iPhoneに画像を送ることもできるが、最近送れなくなってしまった。
どこか設定をいじってしまったのかもしれないが、どうやっても送れない。
その辺の設計は過渡期だったと感じる。









シャッター音が静かで音質が柔らかいので、コンサートや室内の会議でも使いやすい。
初代のNEX-5は音が大きく硬かった。α900は音がかなり大きい。
ピアノのコンサートでも使えるNEX-6はかなり重宝する。

バッテリーの持ちはそんなに悪くない。
まあ、500~800枚ぐらいは撮れるか。
丸一日で使い切るぐらいだ。
そもそもストロボなんて使うこと無い。









1600万画素はちょうどイイ。
もうちょっと解像度の欲しい時もあるにはあるが、スナップならこれぐらいでイイだろう。
データとして扱いやすい。
暗部のノイズは少ないが、それでもこのノイズは際限なく減らして欲しい。
もう人間の欲求だ。
どんなに暗くてもノイズレスがイイ。
そうすれば、夜空の星が楽勝で撮れる。
ISO3200までは普通に使える。ISO6400は途端に厳しい。この辺が限界地点だ。









何かに突出してるわけでゃないが、道具として愛しいし、真面目によく写る。
値段が安く、やはりファインダーが嬉しい。
バランスの良いカメラだ。
こういうのが最も使いやすいが、突出していないので、雑誌などの評点がすごくイイということでもない。
ぱっと見れば富士なども魅力的だが、大きくて重い。レンズも立派で嵩張る。
オリンパスも良いが、意外にも値段が高い。
キヤノンやニコンのミラーレスはまだ戦力外。一眼レフとの差別化が大きいレンジ設定。
そういえばSONYの出すレンズだけのカメラ、QXはなかなかすごい。
SONYらしい発想でぶったまげる。
まあ、買わないけれど。

しかし危険な会社だ。





コメント (2)
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