知人の方からフォトブックをいただいた。
生まれ育った徳島県中部、JR牟岐線の波橘駅付近からの湾の付近の調査と写真で構成された本。
フォトブックなので非売品だ。
最初にきっかけとなった旅行案内のパンフが登場する。
「新名所案内 阿波松島巡り」という戦前のものだ。
このスタートでドキドキが始まる。
現在は無い地名や名所、公園などが掲載されているのだ。
それをきっかけに、橘の古跡、祠、今は使われていない神社を探す冒険が始まる。
海に足を浸けないと行けない場所などにも行って見る場面がある。
誰も行けない場所にある祠があったりする。
その移動中の写真がそのシーンに掲載されているのが良い。
写真は三脚なども使って、長時間露光などで夜の風景も出てくる。
寺、神社、祠、石仏、井戸などがたくさん出てくる。
東京では再開発でのぞめないモノたちだ。
住職や宮司にもいろいろヒアリングして、謎た歴史を解き明かしていく。
一気に読んだ。
徳島県には何回も行ったが、橘には行ったことがないのにだ。
88pには鎮ヶ森の遠景の写真があるが、手前にレールだけがある。
徳島県は日本で唯一、非電化区間しか存在しないので、電柱や架線が無いのだ。
読んでいると、日本では神社の合併(合祀)が多いのもわかった。
知らないことがだくさんある。
今でも古いままに残っていることはうらやましい。
それを記録に残しておくことができるのもうらやましい。
都会ではできない話だ。
近代の考古学であり、冒険であり、探索である。
この本の中には私の名前も登場する。
徳島県の新しい交通システムを語る機会が有って、そのセミナーで知り合ったのだ。
Facebookなどでは、徳島県の美しい写真を楽しみにしてるのだ。