17編の短編。
いくつかは同じフェイスという主人公が出てくるので連作かと思えば、
どうやら作者のような気がする。
難解なものもあるが、全体的にはリズムや流れを感じて読む方がイイ。
アメリカの小説はそういうものが多い。
村上春樹が訳だというのもあるのか。
アメリカの人種問題や貧富の差の話も感じる場合が多い。
万人に勧める本では無いものの、味わいが深い短編が多い。
作者のグレイス・ペイリーは50年で3冊の本を出しただけで有名な作家なんだそうだ。
ユダヤ系の女性作家で、政治などにも興味の深かった人だそうだ。
他に訳書があるのかどうか不明だが、10年に一回は読んでおこう。
ちなみに先日閉店となった渋谷東急百貨店本店の7階、MARUZEN&ジュンク堂で買った。
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