「介護もトライアスロンも楽しんで」

95歳の母を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年数回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

カテーテルアブレーションの手術・入院時の様子

2023年07月02日 13時57分47秒 | 心臓手術体験記
先月13日に大和成和病院で心房細動を治すためのカテーテルアブレーション(以後カテアブと表記)手術を受けて来ました。退院後は胃痛に胃のむかつきや吐き気、食欲低下、膨満感、胃酸の混じったゲップが出るなどして、そしてそれらがある程度落ち着いてきたら今度は頭痛に左腕の痺れが出たりと体調不良が続いていました。そんなことで入院時の記録をずっとアップせずにいましたが、体調もやっと落ち着いてきて散歩なども出来る様になってきています。そして退院後2週間以上経ちましたがやっとですがその気になったので備忘録としてまとめてブログにアップします。尚文章は入院時にメモ書きしていた物を一部手直しや新たに追加したものです。



6/12  入院
13:45 大和成和病院到着。たまたま次男が仕事休みだったので車で送ってもらう。この病院に入院するのは5回目だ。
3階315号室 5人部屋で同室者は1名だけ。
14:30 看護師から明日起床後から手術までの手順の簡単な説明、手術は9:30からとのこと。
バイタルチェック、ナースステーションで管理の為の心電図装着。





15:10 栄養士さんから明日の朝食と昼食は出ないと告げられる。水も朝6時以降は摂取禁止とのこと。手術だから仕方のないことだが明日は空腹感を我慢する1日になる。でもたまには2食程度抜いて胃腸を綺麗にするのも悪くないと思う。まあ諦めが肝心。

16:05 心エコー検査

16:35 外は小雨だったり時折強い降りになったり、5分程度でまた小降りに、を何度か繰り返していた。



病室に入ってからは長男から早めに貰った父の日のプレゼントの「ただいま神様当番」青山美智子著を読んでいる。
貰ったもう一冊の「神さまのビオトープ」凪良ゆう著は入院前に読み終わってしまった。入院用にと貰ったのだが読みたい本だったので我慢出来ずに読んでしまった。どちらも面白く引き込まれてしまう内容だ。お勧めの本。

ところで入院中は取り敢えず両親の介護からは解放されているのでとても気分が楽で清々しい。今夜は久し振りに良く寝られるだろうと大きな期待感でいっぱい。
実際にこの日の睡眠時間は8時間、(深い睡眠2時間25分、浅い睡眠4時間16分、レム睡眠1時間20分)で睡眠スコアは89、良い睡眠という評価だった。

一方、明日の手術のことは考えない様にしてる。考えたところで自分ではどうにもならない事。医者に全てをお任せです。

17:50夕食

ご飯、サバの味噌煮、竹輪と野菜の煮物、果物、ふりかけ
明日の朝食と昼食は抜きになるのでしっかり噛みしめて味わって頂きました。

18:15 執刀医の先生が病室に顔を出してくれた。手術時間は約3時間、以前縫合した心房中隔の壁は硬くなっている(先程の心エコーで確認)そうだが慎重にゆっくりやるとの事で手術時間が長引いても良い様にと時間はたっぷり取ってあるそうだ。
今までは一度縫合した箇所にまた孔を開けることは出来ないと言われていたのでこのカテアブ手術を受けられずにいました。この病院でもそして執刀医の先生も私の様な状態の患者にカテアブ手術をするのは初めてのことなのです。しかし心房細動が悪化している現状からこの手術を受けないと症状は改善しない。薬を飲み続ける事でもある程度は改善するが薬を飲んでいるとスポーツがほぼ出来なくなってしまう。それは避けたい。リスクを伴う手術なのですが、ここまで来たらあとは先生にお任せするだけだ。


19:45 点滴開始
手術が終わるまでずっと点滴継続。



夜中に2度ほどトイレで起きる。



6/13 手術当日

06:00 薬の服用で看護師に起こされる。

一旦点滴外される。
06:50 紙パンツの上に手術着(薄手のガウン)に着替え

07:25 点滴再開

「ただいま神様当番」読み終える。
予定していた2冊を早々に読んでしまった。2冊共に読んでいてワクワクする様な、そしてホロっとしたりと楽しく読めました。多分こうなるだろうと思いもう一冊自分で買って持ってきて良かった。「月曜日の抹茶カフェ」青山美智子著

同室のOさんと会話
恰幅が良く70代後半と思う。市内在住
もう2年も入退院を繰り返しているそうだ。パジャマから覗く胸には正中切開の痕、首の動脈が破裂したそうだ。本人曰く声が上手く出せない、聞きづらい事はないのだが喉の感触が以前とは違うのだろう。咳払いを何度もしていた。
テニスを60年続けていたがもうやれないだろうと笑いながら言っていた。

朝8:30ごろ左手首に太い針とチューブをセット
09:10 病室でこの左手首に動脈ライン(Aライン)設置 



手術中に血液検査をするための処置。通常は手術室で全身麻酔を施したあとにやるそうだが今回は病室で。手首に局所麻酔して太目の管を挿入。「かなり痛いよ」と言われましたが途中でちょっとチクリとした程度でほぼ無痛でした。麻酔のせいか、先生の腕が良いのか?
そして抗生物質の点滴も追加
こちらは明日の朝まで継続

09:30 手術室へ
この病院での手術は5回目ですが今回手術室は凄い人数のスタッフや看護師の数でビックリ。10名以上いたと思う。こんなに多いのは初めて。
心臓ペースメーカーを植え込んでいるのでそちらのスタッフさん達もいるのだろう。

麻酔を点滴から注入で少しフラフラしてきた。手術前の様々な処置を意識のある間に20分程度かやっているので早く意識が飛んでくれと願う。
今回意識のある内から酸素マスクするのも初めての事。

しかし今回は何の心配もせずとても落ち着いていた。万一のことがあったら両親の世話は誰がするのか、とか実家の相続、不動産の管理など引き継ぎ事項が山の様に残っているのだ。家内や子供達に過大な負担が襲いかかる。今まで忙しくて手をつけなかった事を大いに反省している。

でも考えたところで居なくなったら居なくなったで世の中回って行くもんです、と勝手に解釈して、同時に万が一なんて絶対にないと強く信じて都合の悪い事には眼を瞑っていたのです。また今回の入院で久し振りに両親の介護から完全解放されているのでこの貴重な数日間を十分堪能しようと言う気持ちの方が大きかったです。そのためには余計な事は全て忘れ去って病院での別荘暮らしを楽しもうとも考えていました。
過去の手術では緊張や心配でドキドキ感、冷や汗でびっしょりなんて事になっていたのですが今回はそんなことは一切なくてとてもとても穏やかな心境で手術台に横たわっていました。

その後左肩から麻酔注入の段で意識飛びました。
手術中のことは当たり前ですが、そして残念ながら記憶にありません。また以前の開胸手術や心臓ペースメーカー(PM)植え込み手術の際には看護師さんに頼んで手術室での私の様子をカメラに収めて貰ったのですが、去年のPM交換手術の際には写真撮影の許可が出ませんでした。なので今回は最初から看護師さんに撮影をお願いしませんでした。とても残念でした。


さて予定では手術時間3時間だったのですが、30分以上超過したそうです。看護師さんの声掛けで目が覚める。まだまだボーとしている。手術室を出たところで手術が終わる予定の時間に病院へ来ていた家内と会ったそうだがこの時の記憶は残っていませんでした。
また手術室へは歩いて行きましたが、病室へ戻る際はストレッチャーに寝たままで。

14:00過ぎに病室へ
この後4時間はベッドの上で絶対安静。
動くとカテーテルを挿入した鼠径部から出血してしまう。トイレ(小)は尿瓶で。しかし横になったままでは過去にもそうだったが、絶対に無理なので、ベッドの背中部分を起こしてもらう。これで目的完遂。

ところで手術室へ向かう際に一人同室者が増えて3名に。丁度部屋を出るタイミングだったので挨拶は出来ず。
そして術後部屋に戻ったら新たにもう1名増えて4名になっていました。
私はベッドから出られず彼とも挨拶出来ずでした。
また最初から居た70代後半の人は明日やっと退院になったそうだ。ビックリでしたが、急な退院で本人の方がもっとビックリしていた。



16:30過ぎ執刀医の先生回診。かなり丁寧に心房内の処置をしたそうで取り敢えず心房細動は治まっているとのこと。今後どうなるか分かりませんが取り敢えず手術は成功。

気になっていた術後の運動について尋ねると2ヶ月間は禁止との事。ある程度覚悟はしていましたが実際に宣告されるとショック、衝撃、憔悴・・・
2ヶ月か、長いな・・・
しかし無理して再発したら元も子もないので受け入れるしかありません。お盆明けにはまた走れるのだからね。その事に感謝です。

18:00 夕食
ご飯、豚肉の塩麹炒め、切り干しサラダ、果物、ふりかけ
麻酔が完全に抜け切れていないせいかあるいは腹が減っていたからか、夕食の写真を撮り忘れていた。

夕食後の薬
プラザキサ110mg
タンポコール50
ペプリコール50mg



06/14 退院日

06:00 採血に来た看護師に起こされる。強力な耳栓をしているので直ぐには気が付かない。大部屋なのでどんな人がいるか分からないので安眠確保として必需品だ。実際にナースステーションを挟んで反対側の部屋の患者さんは昼夜問わず大声を出していた。時々看護師さんが注意すると静かになったり、また騒いだりを繰り返してる。病気なのか障害なのか、耳栓を持参して来て良かった!と思った。

他には
歯磨きセット
アメニティで用意されているが普段使っているのを持参してます。奥歯とか歯と歯茎の境に使っている極細タイプと2種類、歯間ブラシ、歯磨き粉。病院で用意された歯ブラシは持ち帰り実家の台所水回りの掃除用として利用。

院内での上履きはランニングシューズ
入院生活中は院内ウォーキングをするのが常でしたが今回は鼠蹊部からカテーテルを挿入したので挿入場所を2針縫ってある。止血のため患部を圧迫固定しているので手術当日の昨日は歩行禁止だった。
院内ウォーキングを楽しむのは今日だけだ。朝食が終わったら歩こう。

06:30 鼠径部と左肩の止血処理材を外す。あとは右腕の点滴用の管のみ

07:40 看護師が来て入院時に預けておいたペースメーカー(PM)手帳を持って来てくれた。新たに手術時のデータが書かれていたのだが最低心拍数が今までの50bpmから70bpmに変更になっていた。PMを最初に植え込む以前は徐脈の症状で普段は30bpm程度の脈拍数だったんです。そしてPMを植え込んだ当初は最低心拍数を70か80bpmに設定していましたがいきなり倍以上の心拍数になってしまい動悸がする様な感覚だったので50bpmに下げてもらったと言う経緯があります。それ以来10年以上に渡り最低心拍数は50bpmでしたがこれでは低すぎるとのことで今回の手術時に70bpmに引き上げたとのこと。
PM検査時にはまた変更できるのだが本人に相談なしに勝手に変更された事に少々不満が残った。

また退院療養計画書を頂いたが、これが何と去年10月にPM交換手術で入院した時の物でした。日付が2022.10.14になっていたのにうっかり見間違えてプリントアウトしてしまったのだろう。ちゃんと確認して下さいよ。

08:00 朝食


ご飯、味噌汁、スクランブルエッグ、白菜の和え物、牛乳

09:30 ケアマネさんに電話をしてショートステイに預けている両親を今日夕方6時過ぎに迎えに行くことやデイサービス、訪問リハビリの再開時期を予定より早めて金曜日からとすることなど依頼した。当初は万一入院が延びたことを考え12日から16日までの間ショートステイに居られる様に手配をしていたのです。しかし両親は高齢だし認知症なので環境が変わると認知症の症状が直ぐに悪化してしまうのです。引き取れる物なら一日でも早い方が良いのです。

10:30 心電図とレントゲン検査

12:00 昼食

ご飯、魚みりん焼き、蒸し鶏のサラダ、卯の花炒め

14:20 看護師が点滴用のポートから利尿剤を注入。聞けば朝の血液検査で尿の出が悪いと言う結果が出たそうだ。血液検査で尿の量まで分かるのかとビックリ。本人としてはいつもと変わらずの回数だと思っているのに。そしてこの薬、効果がテキメンでその後10分おきにトイレへ行く羽目になった。これでは身体の水分がなくなるのじゃないだろうかと心配になるくらいだ。これは多分手術時のCT検査の為に造影剤を注入されているのだが、術後にこれを早く体外に排泄する必要があってのことなんだろうと思う。その辺りの説明をちゃんとしてくれるとありがたいのだが。
しかし脱水になっても困るので自販機で缶コーヒーを買って飲む。飲んだ後、コーヒーでは余計トイレに行きたくなるな〜と思ったが遅し。 

15:10 手術時に鼠径部を2針縫ってあったのだが退院を前にして執刀医の先生が抜糸してくれた。先生曰くこの抜糸が入院時で一番痛いのだそうだ。ところがちょっとチクッとした程度でさほどの痛みではなかった。
その後執刀医先生から手術時のことなど説明があった。

カテーテルは鼠径部と左肩からの2か所から挿入したとのこと。過去に心房中隔欠損症の手術で縫合した心房中隔の同じ場所にカテーテルを通す孔を開けたのではなく、縫合部から1cm程度離した場所に孔を開けたとのこと。そして心房内では鼓動を打つための電気回路で異常な動きをしている箇所が多数あってそれぞれ焼灼したとのこと。画像(焼灼箇所が色付で一目で判る様になっている)を見せてもらったが、心臓内の30か所以上あったのではないかと思うぐらいだった。画像の写真をスマホで撮らせて欲しいとお願いしたが予想通り許可されずでした。
またPMのリードを誤って焼灼してしまうと大変なことになるのでこのリード線にも十分注意しながらの処置となり、手術時間は予定の3時間を大幅に超過したとのことでした。

先生からの説明後は直ぐに退院の手続きを行い15時30分には退院できました。帰りは病院から実家までタクシーを利用。

実家で一息ついてから4時15分に両親を迎えに車でショートステイの施設へ。今回は2泊3日だったこともあって両親共に認知症が進んだ様子は見られずホット胸をなでおろしたのでした。手術時より両親の顔を見る時の方が緊張したくらいにこの事は私にとっての重大事だったのです。


さて、退院後は執刀医の先生の外来が26日にあってこの時のことはこのブログで既に書きました。また私の本来のPMの主治医の先生の外来は29日にあり行ってきました。この時のことを書いておきます。

この日は9時が予約時間でしたが受付を8時30までに済ませておくようにとのことで時間通りに到着し受付を済ます。血液検査や心電図などの検査がなかったこともあり、9時に診察室へ呼ばれました。

退院後の体調不良のことなどを話し、今月11日に胃カメラと大腸の検査をすること、そして頭痛と左腕の痺れが出た時には掛かりつけの病院で頭のCT検査を受けたことなどを説明。すると肘から下だけの痺れに関しては入院中に左手首に施した動脈ラインのせいではないか、との事。



手首の血管に太目の管を挿入していたのでその影響で痺れが出る場合があるそうだ。でも2,3週間で取れるとのこと。なる程そういうことなんですね。まだ若干の痺れが残っているのですが、理由が分かったのは安心材料でした。

そして去年の10月にPMの入れ替え手術をすることになってからは本来の主治医の先生と手術の執刀医の先生の2人体制になっていましたが、今後はまた以前の様に本来の主治医の先生1人だけの外来に戻りました。2人それぞれの外来に病院へ通うのは面倒だったのでこれで暫くは楽になります。心房細動が完治せずにまたカテアブの手術を受けることがあるとまた2人体制になってしまいますが、そんなことが無いように願っています。
主治医の先生の次回外来は今月末の予定です。
コメント (6)
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