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日々の恐怖 2月24日 道端

2019-02-24 07:00:00 | B,日々の恐怖






 日々の恐怖 2月24日 道端






 高校時代の冬に、朝四時に学校に行って部室で一人でテスト勉強してたことがあった。
で、暗い内に朝ごはん買いにコンビニに行こうと思って、学校近くの繁華街にあるコンビニに行ったときの話です。
 途中の道端に作業着みたいなの着た男の人が寝てて、

“ うわあ・・・・・。”
なんて思いながら、チラ見したら結構なイケメンだった。
 人通りもほとんどなくて、私も少し大胆になったから、かなり顔を近づけて顔見た。
やっぱりイケメン。
そしたら、向こうからカップルが歩いてきたから、私も我に返ってコンビニに慌てて入って、朝ごはんにおにぎりやら飲み物やら買ってた。
 買い物終わって外に出たら、周囲に赤い光が充満してて、そこらに警察やら救急隊やらがわらわら。
パトカーや救急車のランプだったみたい。
 もっとよく見たら、さっきのカップルが興奮ぎみに警察に事情を話してた。
救急車は静かに急ぐ様子もなく去って行って、微妙に聞こえた会話から、どうやらその男の人は発見された時点で死んでたらしい。
そういや寝息も聞かなかったし、動かなかったし。
 何より、その明け方はすごい冷え込みで、そんな中で作業着だけで寝てたら凍え死ぬわ。
私、全く気付かなかった。
私があのとき顔を近づけて至近距離で覗いていたのは、死人の顔だったみたい。
















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