日々の恐怖 9月27日 家に出る(2)
暫くは何事もなく過ごしてたけど、気づいたらいつも何か視線を感じる様になった。
飼ってた犬は部屋に来ると吠えるし、猫は壁とにらめっこして退室した。
“ 嫌だなぁ・・・・。”
と思っていたんだが、その事を友達に話したら、
「 隣の部屋に、なんか居るんじゃね?」
との事だった。
友達を説得してその部屋を見て貰うと、置いてあった日本人形と夫婦達磨が、綺麗に私の部屋の方に向いていたとの事。
怖いから親に別の所に移して貰った。
祖父にその事を話したら、建てた条件が悪いからだと何故か私が怒られた、涙。
今はその家に住んでないけど、いつ行っても空気が気持ち悪いし、2階は行くに行けない空気たっぷりだし、最悪な実家です。
兄は普通にそこで暮らしてるから凄いと思う。
兄曰わく、
「 なんか居るから、1人じゃないって思えて寂しくないからいいよ♪」
との事だった。
兄が中学の時の話。
壁から顔がはえてきたらしい。
だかしかし、兄は裏拳で顔面を攻撃。
壁の顔は消えた。
でも壁に穴が空いた。
そこに何を思ったか、お気に入りのエロ本の1ページを貼り付けた。
未だに実家の壁は卑猥だ。
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