大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道26

2008-03-14 18:58:47 | E,霧の狐道
 用具箱にあった丸いスポンジタワシが1個、縦に回転しながら転がっている。

“ コロコロ、ポチャ!”

転がって来たスポンジタワシは、目の前の便器に落ちた。
そして、スポンジタワシも勢い良く流れている水に押され、便器の穴に流され行く。

“ 用具箱に置いてあったスポンジが、何で転がって来たんだ・・・?”

便器の穴に吸い込まれて行くスポンジを見ながら俺は思った。

“ これって、かなりマズイんじゃ・・・・。”

 俺は、ホースの水を便器から外した。
水は壁の下の隙間から隣の個室に流れる。
でも、レバーが外れているので、大便器自体の水は止まらない。
瞬く間に便器から反応が現れた。

“ ボコボコボコボコ・・・。”

「 便器の穴から音がしているぞ・・・。」

俺が、穴を眺めていると、突然、水が穴から迫り出して来た。

“ ボワッ!”

「 ギャ~!
 スポンジが詰まったぞ!
 逆噴射だァ~!!」



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