日々の恐怖 2月5日 駐車場(1)
学生時代当時はMMOゲーム全盛期で、大体日付が変わってから夕飯を買いに行く生活をしていた。
ゲームの後、夜中にコンビニに飯を買いに行く途中、何処からかカラカラ、カラカラと言う音が聞こえた。 .
なぜか妙に気になったので目をやると、駐車場だったので、
“ エンジン切った直後の車だろうな・・・・。”
と思ってそのままコンビニに向かった。
コンビニで立ち読みして、弁当を買い来た道を帰って、先ほどの駐車場に差し掛かるとまだカラカラ音がしている。
俺は、
“ あれ・・・・・?”
って思った。
その日は金曜日だったのと、前日コンビニに寄ってなかったから読む物が多かった。
立ち読みだけでも20~30分はかかっている。
“ 車ならとっくに音はならないはずじゃ・・?”
って思って、よく駐車場の方を見ると、車は数台止まってはいるけど、音の出所の方に車は無く、ボロい自動販売機があった。
明かりは付いてるから動いてはいるんだろうけど、取り出し口付近まで雑草が生い茂っていて、
“ これまだ動いてんの・・?”
ってレベルの自販機だった。
“ こんなとこに自販機あったかな・・?”
とか思いながら近寄って、自販機まであと数メートルって所で、音はその自販機では無く、さらに右側辺りで鳴ってることに気がついた。
童話・恐怖小説・写真絵画MAINページに戻る。
大峰正楓の童話・恐怖小説・写真絵画MAINページ