日々の恐怖 6月26日 お釣り(1)
コンビニ店長と世間話をしました。
そのときに出て来た話です。
コンビニ店長がいろいろな客の様子を話してくれました。
「 コンビニにはいろんな客が来ます。
すごく丁寧な応対をしてくれる客、あからさまにコンビニ店員を見下してくる客、声が小さくて何を言ってんだか分からない客、延々と独り言を呟きながら店内をうろつく客、とまあ様々な感じの客が来ますね。」
それで私が、
「 一番困った客は、どんなのですかね?」
と聞くと、店長はしばらく思案した末に、
「 お釣りを渡し難い客がいるんだけど・・・・。」
と答えました。
私が、
「 お釣りが渡し難い・・・・・?」
と店長の答えを復唱しつつ、
“ あまりにも強面すぎて声もかけられない客、という意味だろうか・・・・??”
そんな疑問状態が私の顔にもろに出ていたのだろうか、
「 違う違う・・・・・。」
と、店長は苦笑いを浮かべながら首を横に振りました。
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