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日々の恐怖 4月25日 ワイの話(7)

2020-04-25 09:17:25 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 4月25日 ワイの話(7)




 ワイが小学生になったくらいの時に、マッマのお腹が大きくなった。
赤ちゃんがいるとマッマに教えられ、よく妹と二人でマッマのお腹に話しかけていたのを覚えている。
 妹は何度教えても、赤ちゃんを舌ったらずな感じで『かーちゃん』といつも呼んでいた。
ワイは妹よりも一緒に遊べる弟がずっと欲しかったので、まだ性別が分からない頃から、しつこくマッマに、

「 ねぇ?弟?」

と何度も何度も聞いていた。
 マッマは、

「 まだ分からないよ~。」

と言っていたが妹は何故か、

「 かーちゃんは弟だよ!」

と笑ってマッマのお腹に話しかけていた。
 それから暫くしてワイはまたお兄ちゃんになった。
産まれてきたのは弟だった。
 名前の一文字目を取ると『か』ーちゃん。
妹はお腹にいる時と同じように、今でも弟をかーちゃんと呼んでる。








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