日々の恐怖 10月24日 祠の横
23時に仕事が終わって車で帰ってる途中のことなんやけど、家の少し手前の直線道路にさしかかったとき、いっつも点いてる街灯が全部なぜか消えてたんです。
そこでまず気味が悪くなって、ライトをハイビームにしたんです。
そしたら、道路の左側になんかあるんです。
もともとそこには中くらいの祠みたいなものが建ってて、毎日そこを通ってるから見慣れてるんですが、その日はその祠の横になんかあったんです。
で、だんだん近づくにつれて、それがどうやら人だってことがわかったんです。
それでなんかうちは、
“ ホッ・・・。”
としたんです、
“ なんだぁ~、人かぁ~・・・・・。”
みたいに。
でも、いよいよその人がはっきり見える位置に来て、正直、背筋が、
“ ゾゾゾ・・・!”
ってしました。
ピクリとも動かんのです。
道路に背中を向けた状態で、両腕が脱臼したみたいにブラーンと下に垂れてて、頭もガクッと垂れて前のめりで。
顔がまったく見えんのです。
髪が長くて頭を垂れてるから髪が顔全体を隠してしまって。
通り過ぎた後、3回ミラーで確認して、4回目見ようとすると街灯が全部点いたんです。
で、ミラー見たらそこには何にも無かったです。
あれから、その道は夜通らないことにしてます。
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