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日々の恐怖 10月24日 祠の横

2019-10-24 19:36:01 | B,日々の恐怖




 日々の恐怖 10月24日 祠の横




 23時に仕事が終わって車で帰ってる途中のことなんやけど、家の少し手前の直線道路にさしかかったとき、いっつも点いてる街灯が全部なぜか消えてたんです。
 そこでまず気味が悪くなって、ライトをハイビームにしたんです。
そしたら、道路の左側になんかあるんです。
 もともとそこには中くらいの祠みたいなものが建ってて、毎日そこを通ってるから見慣れてるんですが、その日はその祠の横になんかあったんです。
 で、だんだん近づくにつれて、それがどうやら人だってことがわかったんです。
それでなんかうちは、

“ ホッ・・・。”

としたんです、

“ なんだぁ~、人かぁ~・・・・・。”

みたいに。
 でも、いよいよその人がはっきり見える位置に来て、正直、背筋が、

“ ゾゾゾ・・・!”

ってしました。
 ピクリとも動かんのです。
道路に背中を向けた状態で、両腕が脱臼したみたいにブラーンと下に垂れてて、頭もガクッと垂れて前のめりで。
 顔がまったく見えんのです。
髪が長くて頭を垂れてるから髪が顔全体を隠してしまって。
 通り過ぎた後、3回ミラーで確認して、4回目見ようとすると街灯が全部点いたんです。
で、ミラー見たらそこには何にも無かったです。
あれから、その道は夜通らないことにしてます。










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