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日々の恐怖 10月16日 辞めた理由(3)

2015-10-16 22:43:04 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 10月16日 辞めた理由(3)



 それで、入社から3ヶ月くらい経った頃かな。
先輩3人と俺の4人が残ってちょっと急ぎの仕事を進めてた。
といっても、同じ作業をしてたのは俺と先輩1人で、後の2人はそれぞれ別のことしてたけど。
 一緒の作業してた先輩が、

「 終わったー!」

って言って、俺もちょうど区切りがついて、他の先輩2人もきりがいいみたいだから、

「 じゃあ帰ろうか。」

って話になった。
 それで、まあ会社のルールとして、

“ 列の最後の一人は、帰る前にその列のデスクをチェックする。”

ってのがあった。
 それは、PCの電源をちゃんと切ってあるか、みたいなのをチェックするんだよね。
ただ俺は性格上、全部の列をチェックしないと落ち着かなくて、一つ向こうの列のデスクをざっと見た。 
まあ、異常なし。
 それで、その向こうの列が一番奥の列なんだけど、その列だけ、ちょっと高めのパーティションで仕切られてて、外から見えない。
ちょっと重要なデータとかを扱ってて、来客の時とかにも見られないようにするためらしい。
 デスクの後ろには書類棚が並んでる。
そこを覗くと、一番向こうのデスクで先輩がまだゴソゴソやってたんだ。
椅子に座って作業してたみたいだけど、デカいタワー型PCが置いてあって顔は見えなかった。

“ じゃあこの列は先輩に任せよう。”

と思ってオフィスのドアに向かった。
先輩は3人、そこにいた。









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