新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

隣村スーニの大壁画(ムラーレス)を見ながら、おばあちゃんと歓談

2017-10-24 | ティンヌーラ、スーニ・サルディーニャ

 ティンヌーラから一本道を北に進み、隣村スーニに向かった。集落の外れにあった絵。広場に集まる村民たち。

 途中、咲き乱れるピンクの花に見とれたりしながら15分も歩けばもうスーニ村だ。

 この村で初めて出会ったムラーレスは、赤ちゃんを取り囲む若い家族像。

 作業に励む夫と手助けする妻もいる


 郊外の高原で馬と戯れる男性。

 鶏の飛び交う家。

 立派な馬にまたがる紳士。

 こちらには巨大な本が広げられていた。

 牛を世話する男性・・・かと思ったら、牛は絵だけれど男性と車は本物。
 描かれた牛の前に実際の水道があって、車で通りがかった男性がそこから水を汲んでいるところだった。

 スーニのメインストリートはなかなか美しい。カラフルな家が可愛らしく並んでいた。

 開かれた窓から外を見るカフェの女主人。実際ここはカフェだったので、コーラを一杯。バス停の場所を聞くと、わざわざ外に出て指差しで教えてくれた。

 この町のバス停は、ちゃんとバスのイラストが描かれた標識があった。時刻表まではついてなかったが、「ネットで調べた時刻表によると・・・」と話し出すと「そんなに正確に来るもんじゃないよ。待っていれば、そのうちに来るよ。まだ、日が高いからね」。


 バスを待つ間、バス停近くで家から顔を出していたおばあさんと立ち話。時間を持て余すこともなかった。

 確かにバスは、時刻表の時間より20分ほど遅れたけれども、ちゃんと到着。無事ボーザに帰ることが出来た。

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生活密着の壁画群(ムラーレス)がズラリーー馬の絵も沢山

2017-10-20 | ティンヌーラ、スーニ・サルディーニャ

 さらに壁画は続く。村のメインストリートはほんの数キロというところだが、途切れることなく通りの両側に描かれていた。
 これは秋の刈り入れ風景のようだ。

 頭に荷物を載せたまま世間話の御婦人

 こちらも収穫風景なのかも。

 長ーい塀一杯に村人たちが描かれたものもあった。

 ちょうど通りかかったサイクリングのグループも足を止めて「ワンダフル」「スプレンディット」などとしきりに感心していた。

 そうした絵の中でも、馬が描かれた作品が目立った。

 馬に水をやる農夫。

 馬小屋から外に連れ出そうとしているオーナー。 

 これも馬と共に農作業。

 実際、ティンヌーラ村から隣りの村に行く途中でも、本物の馬が飼育されているのを見かけた。

 サッサリの祭り「カバルカータサルダ」も馬が主役の1つだったし、この地方の人たちと馬とは深くかかわりあっているのだろうということが実感できた。

 そうした生活の絵以外の絵もないわけではない。

 将軍の肖像。ガリバルディ将軍?

 海辺に遊びに来たカップル。

 笛を吹く男。

 この絵だけはちょっと変わったタッチ。

 伝統的な祭りの扮装のような・・・・

 こんな調子で壁画が村中に広がるティンヌーラ村は、まるでテーマパークのようなワクワクランドだった。

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村中に展開する大壁画(ムラーレス)にビックリ!

2017-10-17 | ティンヌーラ、スーニ・サルディーニャ

 ボーザのホテルにチェックイン後、この日の予定は、日の高いうちに近くの村であるティンヌーラとスーニに行き、ムラーレスを見学すること。
 ムラーレスとは、普通の民家の壁面などに描かれた絵のことで、サルディーニャでは集中的に住宅に絵を描いている村がいくつかあるという。

 ただ、ティンヌーラに行くためのバスの停留所が見つからない。ネットで時刻表はチェックしていたが、正確な停留所の場所まではわからないので地元に人に聞いたが「あの辺」「その近く」といったあいまいな答えばかりで、何の目印も見あたらない。

 あちこち歩いているうちに、バスが停まっている駐車場があったので、そこにいた運転手さんに聞くと、「私のバスもティンヌーラには行くけど、遠回りになるよ」とのこと。
 急ぐ旅でもないので遠回りでも行ければ文句はない。そのバスに乗り込んだ。

 走り出していくつかの集落を通過したが一向にティンヌーラの町らしきものが見えてこない。その上、だれ一人バスに乗って来る人がいない。
 通常ルートだと15分程度の場所に、結局1時間ほどかかってティンヌーラに着くまで乗客は完全に私一人の貸し切りバス状態だった。
 それに、本来なら行くはずのなかった海辺の町や丘の上の町などまで巡るというちょっとした小旅行になった。降りる時には「貸切りで小旅行をプレゼントしてくれてありがとう」と、運転手さんに感謝の言葉を捧げて下車した。


 ようやくたどり着いたティンヌーラ村。役場があったのでそこからスタートだ。

 すると、役場の右手のひさしの下で農作業をしている人たちの姿が目に付いた。と、よく見ると彼らは全く動かない。 家の壁全体に描かれた絵だった。
 そんな大壁画は、この村の至る所で見つかった。

 バスをを待っているのか、よもやま話をしながら道路に目をやるおじさん2人組。

 隣の家では戸を開け放っていて、くつろぐ老夫婦の様子が丸見え。

 村のメインストリート沿いに横に長いビルがある。そのビル全体にいくつもの絵が。

 その右半分。

 そして、左半分。本当に村人たちが立ち話をするゆったりした昼下がりの風景が再現されていた。

 さらに左側には2階でシーツを広げる女性と、その下を通り抜けるおばさん。

 こちらは荷物を載せた子馬を連れて歩き出そうとしている少年。

 この老夫婦はツボに水を入れながら何やら話し中。

 散歩に出る主人を見送る奥さんもいる。

 家の中で何やら作業中の家族。

 2階から村内を見おろす村のお姫様。

 他国で見られがちな宗教画や抽象画はほとんどない。どれもこれもまさしく日常的に繰り広げられる村の生活を再現した様なものばかりだ。
 しかも、本当にそこに住民がいるかのように錯覚してしまうほど見事な絵だ。

 すっかり楽しい気分になって,自然に鼻歌を口ずさみながらの散策を楽しんだ。




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