新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

マインツ⑩ 街中に溢れる人物像たち、さらに雨水管の‟怪人”も街を見守っていた

2019-11-17 | ドイツ・マインツ

 この街を歩いていて、特に気付いたのは家々の角や外壁に沢山の像が置かれていたこと。それも、イタリアなどでは建物の角に小さな祠を作って聖母像などを設置する形がみられたが、この街の像はとても大きく、しかも聖母像に限らずバラエティ豊か。

 あまり詳しくはないもののドイツの他の街ではほとんど目立たなかったので、マインツ独特の歴史がそこにあるのかもしれない。

 これはわりに一般的な聖母子像。

 こちらも聖母子像だが、純白の像。

 肩になにやら動物を背負った聖人。

 女性ではなく男性が子供を抱えてる。

 こんな風に像は大きな窓と同じくらいに大きい。

 こちらはキリスト教とは無関係な王様の像。

 これも聖母子像なのだが、足元にはたくさんの子供たちが。いや、子供じゃあない、家族なのかな。

 これからハンマー投げでも始めそうな格好。

 真っ赤っかな像も。

 こちらは多分この地の王様。左手に持っているのはマインツ大聖堂のように思われる。

 像だけではなく、ちょっと変わったものも見つかった。

 植物に顔が描かれて、ウインドウ越しに街を見守る。

 かと思えば、雨水管にも怪人がいた!

こんな風に、マインツは街中に像やイラストがあふれていて、東洋から来た異邦人にも優しく頬笑みを投げかけてくれていた。

 

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マインツ⑨ 木組みの家・キルシュガルテンの連なる美しい夜景を見ながらホテルへ。

2019-11-14 | ドイツ・マインツ

 夕食はアウグスティナーケラーというレストラン。

 吊り下がるランプがシックな感じ。

 頼んだのはウインナーシュニッツェル。ウイーンの料理だが、なじんだ味だったのでほっこり。

 食事を終えて外に出ると、すっかり夜が忍び寄っていた。

 キルシュガルテント呼ばれる木組みの家が連なる通り。ムード満点だ。

 正面の家は威風堂々。

 石畳の道が続く。

 通りにあった帽子店。ちょっとセンスを感じる。

 こちらは靴の店。ショーウインドウの陳列法も割にゆったりとしていて見やすい。

 屋外にもテーブルを出したレストラン。賑わっているなあ。

 さあ、ホテルに向おう。

 帰り道、昼に見た大規模噴水が、夜はまた違った姿を見せていた。

 もう駅近く。歴史を感じさせる建物がライトアップされている。

 トラムとすれ違いながらホテルに急いだ。

 

 

 

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マインツ⑧ 破壊された聖クリストフ教会が、そのまま戦争を記録する記念館に生まれ変わっていた

2019-11-11 | ドイツ・マインツ

 アウグスティナー通りをそのまま進むと、別の教会が見えてきた。ここは聖イグアス教会。ここもブラウンのファザードにいくつもの彫像が配置されている。

 玄関上部の彫刻群。繊細な細工に加えて愛らしい天使が3体。

 聖母像は少し体をひねらせた優美な姿勢を保っている。

 そして教会脇にはキリスト磔刑の彫刻群がある。教会に入る前に結構な作品を目にすることが出来る。

 中に入った。主祭壇付近は暗くなっており、そこに照明が当たって荘厳な感じだ。

 全体は白を基調としてすっきりとした雰囲気だ。

次に聖クリストフ教会に向かった。

 その途中、この通りでもいろいろなオブジェに出会った。ランデス美術館という建物の屋上には、空に向かって飛び立とうとしている金の馬がいる。

 その向かい側では、男がもう一人の男の足をつかんで持ち上げている。これって一体どういうこと?

 公園では、イルカが潮を吹きだしている。

 その向こうはライン川。周遊の観光船発着所になっている。

 そんな岸辺には白鳥の姿も。

 聖クリストフ教会に到着した。ここは9世紀に創建された歴史的な教会だったが、第二次世界大戦によって破壊された。その姿を記念碑として残しており、爆撃記録が収められている。

 記録によると、1945年5月8日の夜に爆撃があったようだ。

 その模様が、写真パネルによって展示されている。

 爆撃前の町並みを写した写真パネル。

 このような記録パネルがズラリと並んでいる。

 それが、全く屋根もないむき出しの空間に陳列されている。全く初めて見る陳列方法。ある意味当時を実感することが出来る方法かもしれない。

 外の壁面にはこんな手の造形が施されていた。なんか印象に残る教会跡だった。

 

 

 

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マインツ⑦ パフォーマンス女性、笑顔のコックさん、洋装街灯。アウグスティナー通りは大騒ぎ

2019-11-08 | ドイツ・マインツ

 アウグスティナー通りを歩いた。この通りには面白い標識、看板、人形などが盛りだくさんだ。

 まずは、通りの街灯が洋服を着ているという、礼儀正しい道!

 女性が何かを訴えているような・・・。実はこれは店の呼び込み用の人形。

 こちらはわかりやすく愛嬌たっぷりのコックさん。

 南国の鳥のお出迎え。

 馬に乗った鳥が旗を振っている。

 かと思えば、華麗なバレリーナの舞い姿も。

 さらに、路上でパフォーマンス中の若い女性も。

 ウインドウには東洋的な像のイラスト。ここはタイ料理の店だった。

 別のウインドウにはファンタスティックなイラスト。とにかく通りには楽しみが満載だ。

 そんな通りでアウグスティナー教会が見つかった。教会前には広場がなく、全景を撮ることが出来なかった。

 正面にはいくつもの彫像があしらわれていた。

 内部に入る。燭台の向こうに主祭壇が見える。

 見事な群像。キリストが磔から降ろされるところの光景だ。

 周囲の装飾もきらびやかだ。

 そして天井画。

 各々の装飾もかなり凝っている。

 ドイツっぽい顔をした天使像も。

 この教会は1260年創建。1805年に現在の姿に再建された。ドイツ国内の多くの教会は第二次世界大戦時に破壊されたが、この教会だけは破壊を免れたため、天井画や彫像などが残っているという。そのためか、大聖堂よりもこの教会のほうが充実していた。

 

 

 

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マインツ⑥ マインツ大聖堂に入ってみた。印象に残ったのは黄金に輝く聖母子像

2019-11-05 | ドイツ・マインツ

 大聖堂に入ろう。

 入口のドアノブは、ちょっと弱気なライオン像。

 内部は奥行きが深く、粛然としたムードが漂う。

 そして、差し込む外光が室内をきらめかせていた。

 最初に目についたのは、三連の祭壇。

 中央部には聖母子像。黄金色に輝いてまぶしいほどだ。

 向かって右側にはこんな群像。東方三博士の礼拝だろうか。

 そして左側。誕生したキリストを見守る風景かも。

 こちらは皇帝の像にも見える。

 壁面には非常にモダンなステンドグラスが取り付けられていた。ここも第二次世界大戦で大きな被害を受けたことから、新しいものに替えられたものだと推定される。

 上方には立派なパイプオルガンが取り付けられていた。ちょっと聞いてみたかったなあ。

 別の壁面には、キリストのゴルゴダの丘への道行きの光景が、何枚も飾られている。

 こちらの群像には、制作当時に施された色彩がまだわりとはっきり残っていた。

 これはどんな光景を表現したんだろうか。新しい作品のように思える。

 全く予備知識なしに飛び込んだ場所なので、すっと通り過ぎただけで終わってしまった。

 

 

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