午後の散歩ですっかり腹ペコ状態になってきた。ぼちぼち夕食にしよう。
宿泊したホテルにはレストランが併設されており、チェックイン時に「宿泊客には割引サービスがあります」と聞いていた。そこでホテルのレストランに決めた。
部屋に戻って、窓から街並みを眺めてからレストランへ。
プリモはシーフードサラダ。タコやエビが入った海鮮サラダだ。私の好きなムール貝もたっぷり。海が近いこともあって食材は新鮮。
セコンドは牛肉のグリル。これも実にうまかったのだが、とにかくボリュウム満点で、残念ながら食べきれなかった。
腹ごなしに、もう1度散歩に出かけた。ようやく日暮れ時。夕焼雲がぽっかりと浮いていた。
市街地の街並みもほんのり色づいて・・・。
遠くの西空に日は沈んでいった。
まだ残る明るさを吸い上げたテーモ川の水面が、川沿いにあるホテルの建物をきれいに映し出している。
ベッキオ橋も水面にくっきりと。
道端の一角では、街灯の明かりを受け止めた自転車が主役を演じている。
黄昏が忍び寄るテーモ川の川面は、深い青に変わってきた。
山頂の城壁がライトアップされた。
川向こうの住宅群がオレンジの衣をまとい始め、街は昼とはまた違った装いが支配する。
そんな変身の中で、置き去りにされたボートが一隻、昼の名残を惜しんでいるよう。
ベッキオ橋のアーチの下から夜の街を垣間見る。幻想的な風景が目の前に展開されている。
さすがに今日は歩き疲れた。ホテルに戻ろう。
部屋の窓から城跡に「おやすみ」を告げてベッドへ。
また明日・・・