広島県尾道市は坂の街だ。瀬戸内海に面した風光明媚な街は、一方で至る所に坂があり、したがってどこに行くにも階段のお世話になるという街でもある。日帰りの日程で尾道を訪れたため、手っ取り早く高台から街を一望しようと千光寺山に向かった。
駅から少し歩くと,JR千光寺踏切から階段が伸びている。ここは一直線に山の中腹へと向かう階段だ。
そのさらに上の階段は見事にカーブしている。
上り始めると、いつまでもいつまでも階段。
早くも息が上がり始めたころ、階段でうずくまる猫を発見。人が近づいても一向に気にせず。階段の端っこで悠々と日向ぼっこ中。尾道はネコの街と聞いていたが、その通りのようだ。
段の幅があり、レンガで出来ているところもあった。脇の石垣にも色が塗られていてファンタスティック。
文学の径と名付けられたあたり。この上には志賀直哉の旧宅がある。
歩けども歩けども、ゴールが見えない。果てしなく続く階段。
ようやく林美智子の旧宅に着いた。林美智子ゆかりの展示物を見ながら、また窓越しに見える風景を楽しむ。