新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

ミラノ大聖堂が夕陽に染まり、壁面が白からオレンジに変化する

2017-08-04 | イタリア・ミラノ

ミラノ大聖堂の内部見学を終えて外に出ると、ちょうど太陽が夕日に変わってくる時刻になっていた。

 白いファザードが次第にオレンジ色に染まってゆく。

 その速度は決して速くはないが、徐々に変化する模様は見ていて飽きることがない。

 ドゥオモを正面にみる場所に移動した。もう地面には暗い影が落ちてきた。

 ちょっと後退すると、広場にライオン像があったので、それを入れて1枚。

 上部の尖塔がすっきりと心地よい。やはりこの大聖堂は中を見るより外の姿を眺めるのが最良の鑑賞法かもしれない。


 だいぶ周囲の影が濃くなってきた。これでも現地時間の午後8時ころ。旅行初日だし、鉄道駅で翌日の切符を買う必要があったので、日没まで待てずに引き返すことにした。

 地下鉄で中央駅について外に出ると、駅のファザードがピンクに染まっていた。

 ただ、ドゥオモ周辺の夕景夜景は素晴らしいので、以前訪れた時のものを何枚か。


 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリアに照明が灯ったころ。

 内部はこのように豪華な装いになる。

 
 ドゥオモのライトアップ。右奥に黄金の女神像が見える。

 大聖堂と夜空の、白と青との色彩の対照が目にも鮮やかだ。こんな夜景が毎晩展開される。
 そんなわけでミラノのあわただしい1日はあっという間に過ぎた。さあ、明日はジェノヴァに向けて出発だ。

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ミラノ大聖堂に入る。「巨大な空き箱」?!

2017-08-01 | イタリア・ミラノ

 ミラノ大聖堂の中に入った。52本の太い石柱によって支えられている堂内。その圧倒的な規模の大きさにうなってしまう。

 中心部奥に主祭壇。

 天井部には十字架にかけられたキリスト像が掲げられている。

 観光客に交じって、尼僧の姿も見られた。

 ろうそくを捧げて祈る女性。敬虔な雰囲気が支配する時間。

 ステンドグラスも各所に。

 そのサイズも相当に大きい。

 聖人バルトロメオ像が建っている。

 こんな聖母像も。でも、多くは博物館に収納されていて、像はあまり目立たない。

 こちらは聖書の場面を描いたレリーフがいくつか。それにしても、彫像はちらほら。

 とにかく道内の奥が霞んで見えるほどの大きさにビックリするとともに、一方で外部の入念な仕上げに比べて、その内部は{巨大な空き箱」といった印象も同時に感じてしまった。

 他の都市では、規模は小さいながらも繊細な彫刻や装飾細工が丹念に施されている教会を幾つも見てきた。
 確かに博物館などに移された彫像もあることは確かだが、ミラノなど歴史的に見ても大都市の司教座大聖堂は内部の飾り立てというより、どれだけ多くの信者を一堂に会することが出来る場所であるか、という目的が優先されたのだろうという気がする。

 そんな角度から見ると、一層その印象が強まる。

 最後に、ちょっとドラマチックモードで見た天井の姿を!
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ミラノ大聖堂は扉の彫刻も凄い!

2017-07-29 | イタリア・ミラノ

 ドゥオモ博物館見学を終えて、ドゥオモの前に来た。

 この大聖堂は1386年に、時の大司教によって建設が開始されたが、戦争などにより中断され完成したのは約500年後の1813年。しかも、最終的にはミラノ公国を征服したフランスのナポレオンの命で仕上げられたという皮肉な歴史を持っている。

 観光客があちこちで記念撮影。

 お洒落な女性3人組の記念撮影の後ろを、ミラノの‶ちょい悪”紳士が通る。


 ドン!と迫る大聖堂の真正面の姿。大きさは全長158m、幅93m、面積1万7000㎡と、バチカンのサンピエトロ大聖堂に次ぐ世界第2位の巨大教会だ。

 
 脇で母子が何事か対話中。

 正面扉は細かな浮き彫りの装飾がびっしりとなされている。中央大扉には聖母マリアの生涯が描かれる。

 これは受胎告知の名シーン。大天使ガブリエルの左袖の部分が変色しているが、これは第2次世界大戦時の爆撃で破損したものだとか。連合軍は大聖堂そのものは爆撃しなかったが、流れ弾がここに当たったものだという。

 キリスト誕生の場面。冒頭のキリストの十字架降下まで、克明に描かれた各場面を見ることが出来る。こんなに手の込んだ彫刻像が外壁だけで3500体もあるという。

 ドゥオモを横から見てみる。外観を見てもわかる通り、135本の尖塔の1つ1つに聖人が立っており、金のマリア像がその中心にいる。

 何といってもこの外観の壮麗さは他に比べようもないほどだ。


 今回は屋上に昇らなかったが、以前訪れた時の写真を少々。屋上の各塔の先端にある聖人像。

 壁面に施された、まるで刺繡のような細工の柱群。

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ドゥオモ博物館の彫像は、なぜかみんな上を向いていた・・・ミラノ

2017-07-25 | イタリア・ミラノ

 ガレリアを通り過ぎてドゥオモの前に来た。以前はドゥオモ入場は無料だったが、今は有料(3ユーロ)になっていた。しかも切符売り場はドゥオモから離れた別の建物の中。

 そこへ行くと、まず受付券を取ってそこに書かれた番号を呼ばれて初めて券売り場に行くというシステム。30分ほど待たされてようやく切符を入手できた。

 この切符はドゥオモとドゥオモ博物館との共通券になっていて、売り場の建物は博物館に繋がっていたので、博物館から見学することにした。

 博物館は、主としてドゥオモ内に飾られていた各種美術品などを展示している場所。1つ1つを見て行くと、なかなか味わい深い像が並んでいた。

 一番印象的だったのが、この像。戦いの最中なのか2人とも必死の形相が迫る。

 こちらは何かを祈っている様子。

 逆さ吊りの、まるで拷問を受けているのか。

 老人の表情も緊迫感があふれる。

 やっと、少し落ち着いた表情に出会えた。

 でも、なぜみんな上を向いた形ばっかりなんだろう?

 祈りの場面なのだろうか。

 初めて下向きの像と対面。

 ここからは女性像のオンパレード

 でも、なかなかいい表情の像が多いなあ。

 多くの像の中でも高貴なたたずまいを見せていた2人

 豪華なタペストリーもあった。

 大聖堂=ドゥオモのミニチュア版がここに飾ってあった。

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モナリザがヴィトンのバッグに‟変身”した!

2017-07-22 | イタリア・ミラノ

 ポルディ・ペッツオーリ美術館から裏に回ると、ちょっと素敵にカーブする小道があった。

 個人的に、こんな一見迷路風な道が大好きだ。

 その先にはオメノーニの家。堅固な建物の壁に8人もの巨人が並ぶなかなかの光景。

 それぞれの表情は結構怖い。建物の主を守る役目があったのかも。

 こんな顔でにらまれたら、泥棒に入ろうなどという気持ちはすぐに消え去ってしまいそうだ。

 さらに、その先の広場にあった建物にも、怖そうな親父たちがずらりの顔をそろえていた。
 眼が白目だと、一層怖さが引き立つ。

 ヴィットリオ・エマヌエーレ2世ガレリアに向かう途中、レオナルド・ダ・ヴィンチ像にあいさつ。

 ガレリアの入口。ここもいつものように人であふれている。

 ガラスの天井。19世紀後半、当時の流行の最先端である鉄とガラスを使ったモダンな構造物として注目を集め、今もミラノっ子の社交場になっている。

 そのガレリアで目立っていたのは、ルイ・ヴィトンの店のディスプレー。著名な画家の絵画をバッグのデザインとしてあしらった作品が陳列されていた。


 レオナルドの代表作モナリザがバッグになっている。

 それだけでなく、こちらはゴッホ。

 さらに、ルーベンス。

 陳列の仕方は、作品の大きな画面をバックにして前面にカバンが置かれる形だ。多くの市民や観光客の注目を集めていた。


 その隣の広場では、モデルの撮影が行われていたので、遠目から1枚。
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