築地本願寺から、歩いて10分もせずに波除稲荷神社に到着する。
正面入り口両側に提灯がずらりと並んで、まるでお祭りの時のようだ。
築地は江戸時代には埋め立てによって造成された土地だが、その工事が難航していた1659年、海から稲荷明神の像が現れ、これをお祭りしたところ波が収まり、工事が無事進行したというエピソードが伝えられている。
本殿はわりとこじんまりとした造りだ。
対して、両脇にある獅子頭が圧倒的な存在感を示している。こちら右側は赤い獅子頭。
左側には黒い獅子頭。いずれも江戸時代有名だったものが、近年復元された。
築地市場の近くにあったという土地柄から、この神社は市場関係者の守護神として厚く信仰されている。ちなんだ碑もいろいろ。こちらは活魚塚。
海老塚にはしめ縄が張られていた。
玉子塚は、本当の卵のように丸い形をしていた。
海老も玉子も関係するすし塚。ここにもしめ縄が。
そんな各種の塚の中で、控え目にちんまりと置いてあったのが七福神。全員笑顔の可愛らしい七福神の神様たちに束の間癒された時間だった。