新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

民族のルーツ?!騎馬隊が颯爽と登場したーーサッサリ

2017-09-30 | サッサリ・サルディーニャ

 「cavalcata sarda」のもともとの意味は「騎馬隊の行列」。名前の通り、馬のパレードがそもそもは主体だったようだ。パレードの後半は馬の行列が続いた。

 その騎馬隊を見てみよう。馬に架けられたカラフルな飾りも華やかだ。

 足並みも軽やかに進む。

 町ごとにその衣装も様々。

 なかでも白馬隊はひときわ目立つ存在だった。

 その先頭に立つ女性騎手がまたカッコいい。

 かと思えば子供連れの騎手も。

 サルディーニャの人達のルーツについてはこんな説もある。アジア、アルタイ高原の遊牧民族が6000年前に馬でメソポタミアに移り、さらにエジプトまたはトロイ経由でサルディーニャに移住したという。
 そうした祖先の血が今でも彼らの中に脈々と受け継がれているのかもしれない。

 有名なシエナで開かれるパリオの騎手の中にもサルディーニャ出身者が多く含まれているということだ。


 馬に着けられた金具も多分祭用の特別製があしらわれている。
 たてがみもきれいに整えられて祭仕様になっている。

 顔に紅白のポンポン見たいなお飾りをつけた馬も。

 あら!馬君が美人さんを乗せた喜びでいなないている。

 カップルで寄り添うように乗馬する姿も見られた。

 最後に登場した騎手は優勝旗のような旗を掲げていた。


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祭を盛り上げる華やかな装身具に注目!--サッサリ

2017-09-26 | サッサリ・サルディーニャ


 カバルカータ・サルダの祭に登場する人たちの衣装、特に装身具などは、サルディーニャ独特の美しい素材やデザインが使われていた。そんな装身具を注目してみた。

 ヴェールは多種多様。大半のグループがヴェールを使用していた。このグループはブルー系のシックなもの。

 厚い生地で作られた花柄のヴェール。この日は快晴で、ちょっと暑かったかな?!

 黒系の頭巾も結構見られた。

 こちらは黒地に金の花模様。

 腕には鈴が付いていて、歩くとシャンシャンと軽快な音がしていた。

 肩章には花模様があしらわれている。腕の切込みからアンダーの袖を出すという独特の服の形だ。

 ヴェ-ルの下に下がる銀のアクセサリー。

 ネックレスはサンゴと金。どちらかというと山間部の地方の方が細かさや刺繍に凝ったものが多いという。

 男子の帽子はナポレオン帽のような感じ。隣の女子の方はとてもカラフルだ。

 3人組の衣装はとても念入りに仕立てられたもののよう。一時は伝統的な衣装が廃れてしまい、消えかけたものもあったということだが、近年になって再現されてきているそうだ。

 胸のブローチは細かい細工の施された手作りに見える。

 こちらは3種類の装身具をさりげなく。

 布地を丸めた形のユニークな赤帽。

 襟の面白さに魅かれて撮影したが、よく見るとイヤリングもかわいい。

 装身具等は全くの素人だが、かなりサルディーニャ独特のものが採用されているようだ。

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カバルカータ・サルダの祭りでは子供たちも主役の一人ーーサッサリ

2017-09-23 | サッサリ・サルディーニャ

このカバルカータ・サルダのパレードには、性別や年齢など全く不問であらゆる人たちが参加することも特徴的だ。 従って子供たちの姿も目立つ。そんな子供たちに焦点を当ててみた。

 まだ1歳未満と思われる赤ん坊も行列の中に見かけられた。

 こちらも、まだよちよち歩きの赤ちゃん。

 白いレースの髪飾りをすれば、もう立派なレディ!

 この子は少し緊張気味かな。

 この兄妹はもう立派に馬を乗りこなしている。妹の方は早速観客にアピール。

 お茶目な少女たち。

 この家族は近所同士なのかな?

 白い衣装が目に染みる3人組。

 子供よりお母さんの方に注目してしまいそう。

 怪物の格好だけど、よく見るとかわいい子供たちだ。

 どこかロシア風な衣装のお嬢さん。

 和気あいあい、余裕たっぷりに車に乗る少女たち。


 
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祭の華 女性たちの晴れ姿を追ったーーサッサリ

2017-09-19 | サッサリ・サルディーニャ

 やっぱりフェスタの主役は女性たち。その表情をクローズアップしてみた。

「情熱的」という言葉がピッタリするこの強烈な眼差しが素晴らしい。

 こちらの女性は、落ち着いた笑顔がチャーミング。

 南国らしいパワフルな表情だ。

 きりりと立つ姿に意志の強さがそのまま表れているよう。

 うつむき加減の少女。何を想うのか。

 それとは対照的に陽気なお嬢さん。

 南国サルディーニャでも、抜けるような色白の女性はいるんだなあ。

 清楚でつつまし気なお嬢さん。

 こちらは陽気な笑顔がこぼれる。

 こんなヴェールを被っていると、まるで修道女かなと間違えてしまいそう。

 一方,白いヴェールに大きなネックレスの女性はアクティブな印象。

 りりしく、刺すような視線がまぶしい。

 馬上の、少女のような表情を見せるプリンセス。

 この女性は、豪華な色とりどりの衣装にも負けない華やかな顔立ちだ。

 彫りの深い、日本人にはいない美形。

 伏し目がち、まだ汚れを知らない少女、、。

 本当にバラエティに富んだ女性たちのパレードを堪能した。



 
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伝統の祭り「カバルカータ・サルダ」が始まったーーサッサリ

2017-09-16 | サッサリ・サルディーニャ

 祭り当日。晴れている!去年は雨だったそうだが、これなら今年は絶好の祭り日和になりそうだ。

 サッサリの華やかな祭り「カバルカータ・サルダ」。今回の旅の目的の1つはこの祭りを生で見ることだった。
 
 この祭りは、1899年、当時サルディーニャを治めていたウンベルト1世とマルゲリータ王女がサッサリを訪れた時、これを歓迎しようと地域の人びとが、色とりどりの伝統衣装に身を包んで出迎えた。その風景が原点となって始まったといわれる。

 今は3000人以上の人びとがサルディーニャ各地の特色ある伝統衣装に着飾り、また何百頭もの馬がそのパレードに参加して華やかに町を練り歩く。
 数えて今年で68回目となる。毎年5月の最後から2回目の日曜日が開催日になっている。

 早速朝食をそそくさと済ませて、前日決めていた見物場所に向かった。到着すると、ちょうど予定していた場所に地元のおばあさんが椅子を持参して座っていた。

 「Buongioruno!」 あいさつして隣に立つと、おばあさん、さっそく質問攻めが始まった。「どこから来たの?」「祭りをどうして知ったか?」「いつサッサリに来たか?」などなど。
 このおばあさん、毎年この場所で祭りを見ているということで、こちらもどのグループの衣装が素晴らしいか、パレードは何時間くらいかかるか、などの情報を仕入れることが出来た。

 そんな楽しい時間を過ごしているうちに午前9時を過ぎ、いよいよ祭りがスタートした。

 先頭の音楽隊と騎馬隊は警察が担当しているようだ。そして、サルディーニャ島の4つの地方、72の市町村による華やかな衣装の行進が始まった。

 この祭りをジャンル別に詳しく見てゆこう。まずは団体の行進風景から。

 パレードは市町村ごとに分かれて進行する。それぞれが地元の民族衣装に身を包む。

 ここはまるでアラブのお姫様風なスタイルが特徴的。

 赤を基調に効果的に青があしらわれた素晴らしい衣装。

 対してこちらはコザック風。サルディーニャには紀元前にアジア・アルタイ高原の遊牧民族が移住してきたという説もあるという。

 パレードはゆっくりと進む。その合間に衣装を整えなおす風景も見られた。

 マーチングバンドが一緒に行進する町もあり、とても賑やか。

 地元サッサリのパレードが登場すると、一際大きな拍手が起きた。

 まるで花嫁衣裳のような華やかな服装だ。

 原色を使ったトロピカルなユニフォーム。このグループにも大きな歓声が上がった。

 紫色のシックな装いが美しい。

 年齢、性別不問。地域住民がこぞって行列に参加しているみたいだ。

 心から祭りを楽しんでいるみたいな陽気なカップルを見つけた。

 緑のヴェールはこの町だけの特徴的な色だった。

 このように各地域の住民が総出で祭りに参加する、全員で楽しみを享受する、バラエティ豊かなイベントだということが、直に伝わってきた。





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