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夕方、大聖堂の夜景を撮影しようと出かけた。朝から降り続いた雨は一向に止む気配がない。
ビュースポットはライン川に架かるホーエンツォレルン橋を渡った向こう岸だ。
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橋に差し掛かった時、駅の向こう側の建物が青く輝いているのを1枚。
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対岸には、大聖堂と正面から向かい合うトリアングルパノラマという高層ビルがある。そのビルに上がって大聖堂を眺めるところだったが、この霧雨状態ではよい展望が望めないだろうと断念した。
でもどうにか夜景は見ておきたいので、対岸の一角にある小さな公園でライトアップを待った。
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午後7時50分ころ、やっとライトアップが始まった。尖塔は次第に輝きを強める。圧倒的な姿だ。せっかくなので、カメラ側のホワイトバランスを調整しながら色彩具合を変えてみた。灰色の空がスクリーンの役割をするのか、空の色が変化する。これはピンクの空。
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こちらは青い空。
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さらに赤い空にも変化してくる。
この悪天候の中でも様々に変化する姿を見ることが出来た。気分が高揚してきたので、回り道をして帰ろう。対岸の堤防沿いを歩きながら、大聖堂方面の夜景を眺めた。
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対岸から見る大聖堂と隣には聖マルティン教会のロマネスク様式が見える。
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だいぶ歩いた。ライン川越しに聖堂がそびえる。ホーエンツォルレン橋の奥の青い照明はミュージカルドームという建物だと、道行く人が教えてくれた。
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ズームして対岸を見る。白く見える大聖堂と聖マルティン教会のオレンジとがコントラストを演出しているみたい。
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1つ先の橋に差し掛かったので、橋の上に立って眺めた。角度の関係で、大聖堂と聖マルティン教会との位置が変わってみえた。
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聖マルティン教会に近づいてきた。尖った屋根の家並みが美しい。
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最後に教会のピンショットを撮ってホテルに戻った。
ケルンの街を縦断して流れるライン川は、スイスアルプスに源を発し、フランス、ドイツ、オランダを経て北海に注いでいる。全長1320キロ。
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この川を巡って幾多の戦いが繰り広げられてきた。一方、文化面でも多くの人に創作の意欲を掻き立てた。ハイネはこの川に触発されてローレライの詩を詠み、人生の終わりにこの川に身投げしたシューマンは交響曲「ライン川」を作曲している。 さらに、ワーグナーは「ラインの黄金」という歌曲を残し、ヴィクトル・ユゴーもこの川を旅して作品を残した。
そのライン川が今もなお悠々と流れ、ケルンの大聖堂が川面に雄大な姿を映している。ケルン滞在の最終日、そんな歴史のただなかに一瞬たりとも身を置いたことに、何か特別な感慨を抱く心があった。