新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

サルディーニャ最大級の祭り「カバルカータサルダ」 アラカルト

2017-10-10 | サッサリ・サルディーニャ

 「カバルカータサルダ」最終回は、これまで紹介した以外のアラカルトを。
思えば、男性のアップはなかったので、まずは1枚。野性的、精悍な男性が多かったような。

 この男性もなかなか。

 パレードには馬ばかりではなくて、牛も登場した。

 大人に混じり、小さなギターを持った少年の演奏も観客を沸かせていた。

 ある町のパレードをサポートしていた係員。顔の“メイク”もチャーミング。

 観客の中にも美女があちこちに。

 パレードコースに入って撮影していた公認カメラマンたちも和気あいあい。

 この飾りはどんな意味があるのだろう?

 馬の背を覆う長いスカート。これも特別な衣装なのかも。

 この日の町は人、人、人。

 街頭にはいろんな土産物店が店開きしていた。

 とにかく島を挙げてのイベントだけに、市民全体でそれを楽しんでいる様子がひしひしと伝わってきた。私はこの後、昼からレストランでワインを頼んですっかり酔ってしまいました。

 さて、次はサルディーニャ中部の「イタリアで一番美しい村」に登録された町に向かいます。

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果物、スイーツ、魚。各地の特産品が町を練り歩くーーサッサリ

2017-10-06 | サッサリ・サルディーニャ
 この祭「カバルカータ・サルダ」のもう1つの特徴は、それぞれの町の特産物自慢競争。町ごとに持ち寄った特産品を掲げて行進し、食べ物は観衆に分け与えるサービスも行われる。

 海辺の町の特産は魚。

 マンマが手づかみでPRしていた。

 これは豆類を加工したスイーツかな。ざる一杯に盛られて観客に配布していた。

 こちらは小麦。衣装とのマッチングもピッタリ。

 少年が肩に担いでいるのは何の実だろうか。

 これはサクランボ。となりのおばあちゃんが「ちょうだい!」と叫んでもらっていたのに便乗して私も何粒か頂いた。すごく甘くておいしかった!

 ひょうたんを持ってきた町もあった。

 頭に乗っけていたのは大きなパンの一種。

 対してこちらの特産物は花のようだ。

 おいしそうな揚げ物。これはもらえなかった。

 グレープフルーツかな? 

 この町のお勧めはお菓子のようだった。これも残念ながらゲットできず。

 とはいえ、さまざまな特産品を美味しそうなにおいと共に見ることが出来て、これも楽しい企画だな、と思わせるものだった。
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パレードには怪物や仮面も登場ーーサッサリ

2017-10-03 | サッサリ・サルディーニャ
 このパレードの中には、華やかで美しいものだけではなくちょっと恐ろし気なものも登場する。

 長い角の生えた、野獣らしきものの一群が現れた。

 路上に火を焚いて、

 その周りを、叫び声を上げながら走り出した。狩猟場面の再現なのかも。

 外見は恐ろしそうだが、よく見るとこの人は可愛らしい少女!

 そのうち、一群は火の回りに立ち止まり、

 角の仮面を脱いで、地面に置き、立ち去って行った。

 また、しばらくすると別の仮面集団が現れた。
 観客の中の的を密かに狙って、

 その的をめがけて縄を投げ始めた。

 もちろん、縄はすぐほどくのだが、しばし観客たちも騒然となった。

 そんな中、実に愛らしい少年も縄投げに挑戦。この子には縄をかけてもらいたいという観客の声も飛んでいた。

 サルディーニャは、近代まであまり他地域との交流は活発ではなかった面もあり、それだけこの地方独得の風習がまだ残っているといわれる。

 こんな話もある。

 イタリアでは20世紀まで全国各地で悪性のマラリアが流行し、1つの町が滅びるほどの多くの犠牲者を出すことが何度もあった。

 しかし、ここサルディーニャだけは例外だった。というのは、この地域には特有の遺伝病「地中海性貧血」(タラセミア)が存在した。
 悩ましいことだったが、一方ではこの疾患が逆にマラリアには強い抵抗性を示す特質があり、結果的にはサルディーニャではマラリアの流行は抑えられた、という歴史がある。


 
 
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民族のルーツ?!騎馬隊が颯爽と登場したーーサッサリ

2017-09-30 | サッサリ・サルディーニャ

 「cavalcata sarda」のもともとの意味は「騎馬隊の行列」。名前の通り、馬のパレードがそもそもは主体だったようだ。パレードの後半は馬の行列が続いた。

 その騎馬隊を見てみよう。馬に架けられたカラフルな飾りも華やかだ。

 足並みも軽やかに進む。

 町ごとにその衣装も様々。

 なかでも白馬隊はひときわ目立つ存在だった。

 その先頭に立つ女性騎手がまたカッコいい。

 かと思えば子供連れの騎手も。

 サルディーニャの人達のルーツについてはこんな説もある。アジア、アルタイ高原の遊牧民族が6000年前に馬でメソポタミアに移り、さらにエジプトまたはトロイ経由でサルディーニャに移住したという。
 そうした祖先の血が今でも彼らの中に脈々と受け継がれているのかもしれない。

 有名なシエナで開かれるパリオの騎手の中にもサルディーニャ出身者が多く含まれているということだ。


 馬に着けられた金具も多分祭用の特別製があしらわれている。
 たてがみもきれいに整えられて祭仕様になっている。

 顔に紅白のポンポン見たいなお飾りをつけた馬も。

 あら!馬君が美人さんを乗せた喜びでいなないている。

 カップルで寄り添うように乗馬する姿も見られた。

 最後に登場した騎手は優勝旗のような旗を掲げていた。


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祭を盛り上げる華やかな装身具に注目!--サッサリ

2017-09-26 | サッサリ・サルディーニャ


 カバルカータ・サルダの祭に登場する人たちの衣装、特に装身具などは、サルディーニャ独特の美しい素材やデザインが使われていた。そんな装身具を注目してみた。

 ヴェールは多種多様。大半のグループがヴェールを使用していた。このグループはブルー系のシックなもの。

 厚い生地で作られた花柄のヴェール。この日は快晴で、ちょっと暑かったかな?!

 黒系の頭巾も結構見られた。

 こちらは黒地に金の花模様。

 腕には鈴が付いていて、歩くとシャンシャンと軽快な音がしていた。

 肩章には花模様があしらわれている。腕の切込みからアンダーの袖を出すという独特の服の形だ。

 ヴェ-ルの下に下がる銀のアクセサリー。

 ネックレスはサンゴと金。どちらかというと山間部の地方の方が細かさや刺繍に凝ったものが多いという。

 男子の帽子はナポレオン帽のような感じ。隣の女子の方はとてもカラフルだ。

 3人組の衣装はとても念入りに仕立てられたもののよう。一時は伝統的な衣装が廃れてしまい、消えかけたものもあったということだが、近年になって再現されてきているそうだ。

 胸のブローチは細かい細工の施された手作りに見える。

 こちらは3種類の装身具をさりげなく。

 布地を丸めた形のユニークな赤帽。

 襟の面白さに魅かれて撮影したが、よく見るとイヤリングもかわいい。

 装身具等は全くの素人だが、かなりサルディーニャ独特のものが採用されているようだ。

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