新イタリアの誘惑

ヨーロッパ・イタリアを中心とした芸術、風景。時々日本。

東京探訪 都庁舎のプロジェクションマッピングに感じた物足りなさ。

2024-03-23 | 東京探訪

都庁舎のプロジェクションマッピングは、4月末までは午後7時から30分ごとに5回、午後9時まで行われている。

各回の上映時間は15分程度で、次回の開始まで15分の休止時間が設けられている。

 確かに色彩的には華やかで、スクリーンの大きさが桁違いなので迫力も感じられる。

 ただ、個人的な感想は「・・・・」。

 映像に何の一貫性も、全体を貫くテーマというものも感じられなかった。

 私はフランスでいくつもの大聖堂をスクリーンにしたプロジェクションマッピングを見てきたが、それらにはしっかりしたテーマがあった。

 象徴的なものはルーアン大聖堂のプロジェクションマッピング。この地は、印象派の巨匠モネが住み、睡蓮の大作を残したジベルニーの近くにあり、大聖堂そのものも何作も作品に残している。そんな背景を生かして、映像はモネの作品をテーマに制作していた。

 また、あの中世のヒロイン・ジャンヌダルクが火刑された場所でもあり、ジャンヌの生涯を象徴した作品が上映されていた。

 常設の上映ならばなおのこと、こうした地域と歴史が融合された内容を盛り込んだものこそ、インバウンド需要も含めて各界の注目を集めるものになるのではないのか、と感じる時間だった。

 

 

 

 

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東京探訪 ギネス記録に認定された都庁舎のプロジェクションマッピングに行ってきた

2024-03-19 | 東京探訪

東京都庁舎の壁面を使ってのプロジェクションマッピングが2月末から始まり、見に行ってきた。その様子を紹介しよう。

 都庁舎は48階建て、高さ240mという超高層ビルだが、その壁面のうち4階から32階部分をスクリーンにして映像を映す試みだ。それも毎夜欠かさずに上映するため、いつでも観覧可能になっている。

 縦127m、横110mで、その面積は14000㎡。「最大の建築物へのプロジェクションマッピング常設展示」としてギネス世界記録に登録された。

さすがにその大きさは格段で、迫力は十分。

 小池都知事は「新たな観光施設としての存在感を発揮するようになった。ナイトタイム観光の充実に向けた道筋をしっかり作り上げていく」とコメントしている。

 ただ、新年度費用は9億5千万円とのこと。「かけ過ぎ」との批判もあるようだ。

前回まで神戸の壁アートを特集してきたが、このプロジェクションマッピングも一種の「壁アート」と言ってもいいのではないかなあ。

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東京探訪 東京の歳末を歩く。墨田区の神社とツリー。丸の内仲通りのオブジェ作品

2022-12-30 | 東京探訪

今年も残すところあと1日。年内最後は東京の歳末夜景を少しアップしたいと思います。

 墨田区にある牛島神社を訪れた。ちょうど神社の東側にそびえる東京スカイツリーのライトアップを背景に、色とりどりの電飾オブジェが空中に浮かび上がる。ちょっと幻想的なシーンだ。

 神社そのものも青と赤に色分けされた鳥居を前に、荘厳なたたずまいだ。

 屋根も赤と緑の縁取りがなされ、夜のしじまに際立つ鮮やかさ。

 その前には金色に光る竹製のオブジェが並ぶ。

 でもやっぱり、さらに濃紺に染まった夜空に浮かぶスカイツリーと丸い球との取り合わせに、目を奪われてしまった。このライトアップのテーマは「伝統と革新の交差」だという。

 この後丸の内に立ち寄った。仲通りに展示された彫刻作品を見るためだ。

 まずは復活したイルミネーション。歳末の都心を飾る恒例行事だ。

 その中でこれまでとは違った展示がなされていた。

 以前から好きな作家である舟越桂の作品「私は街を飛ぶ」。従来の木彫ではなくてブロンズに彩色した人物像。端正な顔に憂いを含んだ表情のとりこになってしまった。

 一方・、銀色アルミニウムの人物像は、「trans-double yana」(名和晃平作)。イルミネーションを反映して眼が眩むほどの輝きが周囲を圧する。

 また、包帯で覆われた顔の作品はイゴール・ミトライ作の「眠れる頭像」。都会の孤独の中で永遠の瞑想にふけるかのよう。この場所だけは静寂が漂っていた。素材は、ミケランジェロも作品に用いたイタリア・カラーラの大理石が使われているという。

 こちらは少し前から展示されていたラグビーのリーチ・マイケル選手像。プラスチック製で意外に軽快な作品だった。

 これで今年のブログはおしまいです。この1年間お世話になりました。皆様にとって来年は今年よりずっと良い年になりますように。

 

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東京探訪 現代アートのトップスターたちの競演「STARS展」に行ってきた。

2020-12-24 | 東京探訪

このところステンドグラス、聖書の物語など、少しマニアックな内容が続いたので、今回はメッスシリーズを一回中断、がらりと変わって現代美術の展覧会を紹介します。

先日、六本木ヒルズ・森美術館で開催されている、現代日本で国際的な活躍を続ける代表的アーティスト6人による作品展「STARS展」に行ってきました。

 ただ、現代アートには全くの素人なので、私的コメントはなしです。ただ、じっくりと作品をご覧ください。

村上隆

[ko² ちゃん」

「阿像」

「吽像」

「十三代目市川段十郎 白猿襲名十八番」

李ウファン

「関係項」

草間彌生

「ピンクボート」

「女たちの群れは愛を持っているのに、男たちはいつも去っていってしまう」

宮島達男

「時の海ー東北」

奈良美智

「VOYAGE OF THE MOON」

「LONLY MOON」

「MISS MOON LIGHT」

杉本博司

「シロクマ」

とにかく衝撃的な展覧会でした。

おまけに、ヒルズ入口にあった村上隆の巨大作品「お花の親子」

帰りがけ、見上げると六本木ヒルズが夜空にそびえ立っていました。

 

 

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東京スカイツリーの特別ライティングを見に行った。国連創設75周年記念の国連デー。

2020-11-03 | 東京探訪

 10月末、東京スカイツリーが5日間にわたって通常とは違った特別ライティングを行った。丁度日曜日、時間があったので、それを見に行った。

 この企画は「持続可能な開発推進=sustinable development goals 」を目的とする国連が今年創設75周年に当たることから、10月24日の国連デーに合わせて機運向上を狙いに実施されたもの。

 日没直後くらいにスカイツリー近くに到着した。この時間帯は、塔の先端部分が青、赤、白などに強い発色で輝くのが目立った。その変化に注目。

 すっきりしたブルー。

 鮮やかなピンク。

 そしてコントラストがきついレッド。

 もう夕日は沈み、ほのかなオレンジだけが地平線に残る。

SDGsでは2030年までに国連加盟193か国が17のゴールを目指すという目標を掲げており、ライティングもその17色をイメージしているという。ただ、はっきりと色が変化するのではなく、徐々に色が混じりあいながら変わって行くため、17色の違いを見分けるのは無理。でもそれなりに楽しむことが出来た。

 塔の中心部分では一番多くの色が混じりあっていて、その辺が17色を表現している部分かも。

17時45分から特別ライティングの開始。塔の根元から展望台まで主要部分が様々な色に変化し出した。

 グリーンからスタートした。

 次に塔は赤く染まる。

 今度は青。

 もちろん色の変化は瞬時ではなくスローに変わって行く。従って、このように青半分、黄半分といった場面も現れる。

 そこから全面的な黄色に変わって行った。

 こんな赤半分青半分といった状態も面白かった。

 帰りがけ、川面にツリーが映る場面も撮れれば、と思って十間橋まで足を延ばしてみた。ただ、三脚なしだったのでご覧のようなブレブレの写真になってしまった。

 

 

 

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